スポーツをしていく上では多くの悩みが存在します。
・ミスを減らしたい。
・上手く力を伝えたい。
・イメージ通りに身体を動かしたい。
こういったお悩みを解消する3つのポイントをご紹介致します。
✅本記事の信頼性
19歳からテニスコーチをはじめ、デ杯[男子国別対抗戦]直前に実施される男子日本代表合宿に、過去数度参加経験のあるコーチから学んだスキルや技術を生かし、数多くのレッスンを担当経験。25歳からテニス専門店で道具を学び、一人一人お客様に合った商品を提供。
❶目線を下げない
目線が変わらない
例えば、野球のキャッチャーは座った状態でピッチャーの豪速球をキャッチします。この場合、目線の位置は変わらないので問題なくキャッチすることが可能です。つまり、良いパフォーマンスを発揮することが出来るということです。
目線が下から上はOK!
続いて、この場合はどうでしょうか?
キャッチャーは座った状態からピッチャーが豪速球を受け取ろうとしています。しかし、ピッチャーの球が、高い位置に外れてしまいました。キャッチャーは、立ち上がりなんとかキャッチします。
目線は下から上に上がりましたが、対応はできるので、パフォーマンスに問題はないです。
目線が上から下はNG!
さて、最後にこの場合はどうでしょうか?
キャッチャーが立った状態からピッチャーがストライクゾーンに向かって豪速球を投げたとします。きっとキャッチャーはそのボールをキャッチすることができないでしょう。
ボールに対して、目線が上から下になると、パフォーマンスが落ちます。
・野球の内野手は守備の時、前傾姿勢で腰を落としてキャッチしています。
・卓球選手が、レシーブをする時、ほとんどの選手は卓球台の高さあたりまで、目線を下げています。
・バトミントン、テニス選手は低い位置で処理するときに目線を下げて処理をするとミスが多くなります。
低いボールを処理する可能性がある場合は、目線を予め低くすることで、ミスは圧倒的に減ります。
❷足の母指球を上手く使う
はじめに、まだ体ができていない小中高の学生の方は自然な動作にしていきたいので、足の母指球については意識させるべきではないことをご理解下さい。
足の『母指球』とは足の親指の付け根にある部分です。
人間の基本動作である、「歩く」ついて注目していきましょう。
歩くときは、無意識ですが
『踵』から地面に着き、『小指球』(小指の付け根)→『母指球』(親指の付け根)→足裏全体が着地します。
離れるときは再び、
『踵』から離れ、『小指球』→最後に『母指球』で地面を蹴ります。
母指球をリラックスさせた状態から、踵を踏むことにより、前への加速度を高め、小指球→母指球に重心が移動し、最後に母指球で地面を押すことで素早く動くことができます。
・野球選手がボールの捕球へのスタートの瞬間やバッティング時の踏み込み
・卓球、バトミントン、テニス選手のステップ、打ち出しの踏み込み時、反応して動き出す瞬間。
すべて
最後の蹴り出しは、母指球の蹴り出しです。
母指球に始めから力を入れるのではなく、あくまでも最後の一押しです。
リラックスさせた状態から、一気に力を入れていくためには、膝を上手く使うことです。
人間は全ての動作を行う上で、どこを一番に使うのか。
それは『膝』です。瞬時に動くためには『膝』を上手く使っていかなければいけません。
膝は、ほんの少し曲げるくらいが理想です。
・歩く時
・球技をする時
・料理をする時
・掃除機をかける時
膝は、ほんの少し曲げるくらいで効率良く、動くことができます。
むしろ、
膝を深く曲げて腰を落とすと、足に余計な力が入ります。足に力が入ると、結果、母指球にも力が入ってしまいます。
蹴り出す前に、母指球に力が入ってしまうことはパフォーマンスを悪くします。
例えば
軽く膝が曲がった状態から2回ジャンプをするのと
腰を落として、2回ジャンプをするのでは、前者の方が圧倒的にジャンプしやすくなります。
しかし、『❶目線を下げない』という問題があるので、ここでバランスが重要になってきます。
目線を下げて低く姿勢を取る時に、前傾姿勢をとるだけでは、バランスが悪くなります。
膝は曲げて腰を落とさなければいけません。
上手く前傾姿勢をとり、膝を曲げ、腰を落とした時に、ある程度のリラックスが出来るところを見つけましょう。
それぞれのスポーツのトップアスリートの膝の角度に注目していただけると分かりやすいかと思います。
力を出す前は、膝と足に力を入れないといよりは、母指球に力を入れないようにしましょう。
これが球技のコツになります。
❸真似をする能力を高める
膝を使い、バネを生むために最後の一押しを母指球で蹴り出すこと。
・トップアスリートのフォームを真似したい!
・好きな選手の動作をイメージし真似て動きたい!
真似をしやすくする方法
それは重心の位置です。
自分の体の重心の位置が分かっているだけで、見た動き、動作をそのまま真似ることが圧倒的にしやすくなります。
真似をする力というのは、スポーツ動作において、とても重要な要素になります。
重心の位置はどこ?
重心の位置は基本的に『第二仙骨』という場所にあります。
わかりやすく言うと、おへそからこぶし一個分下ほどの位置になります。
・真似をした人の重心の位置がどの高さにあるのか?
・どの位置にあるのか?
・どのように動いているのか?
ここを見ることで、どのような動きなのかが分かりやすくなります。
何か動作をする時、真似をする時に、自分の重心の位置がどの辺りにあるのかを観察することでパフォーマンスはとても上がります。
まとめ
❶目線を下げない
目線が上から下はNG!
ボールに対して、目線が上から下になると、パフォーマンスが落ちる。
低いボールを処理する可能性がある場合は、目線を予め低くすることで、ミスが圧倒的に減ります。
❷足の母指球を上手く使う
足の『母指球』とは足の親指の付け根にある部分です。
足、膝には力を入れすぎないで、『膝』を上手く使い、踵→小指球→母指球へ重心を移動させ、最後に母指球で地面を押すことで素早く動くことができます。
膝は、ほんの少し曲げるくらいが理想です。
❸真似をする能力を高める
・重心の位置は基本的に『第二仙骨』という場所にある。
わかりやすく言うと、おへそからこぶし一個分下ほどの位置になります。
・真似をした人の重心の位置がどの高さにあるのか?
・どの位置にあるのか?
・どのように動いているのか?
を観察する。
いかがだったでしょうか?
スポーツをしていく上でのお悩みは、とても『難しい事をしてしまっている』と言う原因が特に多いと思います。
簡単な動作にしていくためにも、本記事をご理解していただき、より良いパフォーマンスを発揮し、スポーツがより楽しくプレーすることが出来れば、とても幸いです。
さいごに
一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせることを心から願っております。
記事:井上 馨