こんにちは。いのうえです。
今回は、横回転のサーブ『スライスサーブのコツ』を解説していきます。
相手が嫌がるような効果的なサーブを追求しながら、確率を上げて安定させるためには、回転をかけることが一つの要素になります。
縦回転のスピンサーブは振り上げる力が必要なので、大きなスイングが必要ですが、横回転のスライスサーブは、振り上げる必要がありません。そのため筋力的に負荷が少なく、楽に確率を上げて安定させることができます。
スライスサーブの特徴
・横回転→筋力的に負荷が少ない
・低い弾道→打ち込まれにくい
・外にキレる→オープンコートができる、エースが取れる
・相手のボディに食い込ませる→チャンスボールになる
コツをつかめば、初心者の方や力に自信がない方でも打ちやすいショットです。
スライスサーブのコツとして、注意する3つのポイントがあります。
✅注意するポイント
❶スイングする方向とボールが行く方向が違う
❷上下前後の打点とボールの当て方
❸回転量よりもボールの軌道を安定させる
以上の3つのポイントに分けて、分かりやすく解説していきます。
![](https://blp-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/B8F0ED07-9891-4EBB-93E8-C9056870E699-1024x538.png)
❶スイングする方向とボールが行く方向が違う
✅回転をかける
打ちたい方向に対して面が向きます。
回転をかける時も面はしっかりと打ちたい方向に向けて打ちます。
回転をかけるには、打ちたい方向に対して90℃の角度で打ちたい方向とは逆の方向に動きます。
![](https://blp-blog.com/wp-content/uploads/2021/10/3928A286-0B25-4CFC-BC4F-7AF727A35015-1024x538.png)
上で打つ時も同じです。打ちたい方向(サービスボックス)に対して、ラケットを振る方向を右側にしてスイングする必要があります。
スイングする方向とボールが行く方向が異なります。
打ちたい方向にスイングするのではなく、打ちたい方向よりも横(外)に振り抜く感覚で小指側のフレームの方から入るイメージで、思い切ってスイングしましょう。
回転をかけて真っ直ぐに打ちたい方向に打つ感覚を養うために、ボールつきをするのがオススメです。
上の絵のように、真上に打って回転をかける感覚を養いましょう。
✅基本のグリップはコンチネンタルグリップ
親指と人差し指の間をラケットのエッジを持ってそのままグリップまで下げた時に握り方です。
コンチネンタルグリップで出なければいけないというわけではなく、基本的にこの握り方であればスイングする方向とボールの方向を変えて打ちやすくなります。
つまり、回転をかけやすいということです。
❷上下前後の打点とボールの当て方
✅高い打点で打たない
高い打点で打とうとすると、どうしても振り上げるような形になるので、縦の回転になってしまいます。
ジャンプはしない方が横の回転(スライス)をかける感覚が分かりやすいです。
ご自身の中で、少し低いところで捉えることで、斜め前のスイングになりやすく、横回転(スライス)がかかりやすくなります。
✅どこにどう当てるか
※右利きの場合
・スイートスポットの内側に当てると?
スイートスポットに当ててしまうと、ボールに回転が十分にかからずにフラット気味に飛んでしまいます。
スイートスポットよりも内側
で打つことで引っかかりが強くなるので、回転が掛かりやすくなります。
・トスはやや右側
横回転をかけるために打つ場所はボールの右側を打つイメージです。
高い打点では打ちたくないので、トスはやや右側に投げて、右側を捉えましょう。
その時にボールが飛ばない方は右下を打つことをオススメします。
飛ぶ方は右斜め上を引っ掛けるように打つイメージです。
そのためには、打点が前過ぎると難しくなってしまうので
前後の打点は右手前
になります。
❸回転量よりもボールの軌道を安定させる
✅心理的な問題
相手に対して、より効果的なサーブを打ちたいという心理的な部分から、もっと回転量を上げようと無理をしてしまうと、確率は下がってしまいます。
無理をして不安定になってしまうよりも、まずはボールの軌道を安定させることを重視しましょう。
ボールの軌道を安定させるためには、
・自分の回転量がどれくらいなのか(どのくらい曲がるのか)
・打ちたい場所に対してスピードはどれくらいで、ネットの上のどこを通せばよいのか
回転量を上げようとする前に、しっかりとイメージをしてボールの軌道を安定させるための練習をしましょう。
✅身体の使い方の注意点
・肩と肘の高さをキープして身体を回します。
・大きなフォームはそこまで必要ないのでスイングの幅を小さくして一瞬で振り抜く
・手首は伸ばさない形でインパクト(ラケットは斜めになりやすい)
・スイングスピードを上げるために、振り抜いた後は親指を内側にしてフィニッシュ
フォームが大きければパワーは出ますが、安定感が低くなります。
確率を良くすることは、相手に対して非常に効果的です。
よりシンプルな動作で3つのポイントを意識して、ボールの軌道を安定させて確率をよくしましょう。
![](https://blp-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/B8F0ED07-9891-4EBB-93E8-C9056870E699-1024x538.png)
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございます!
一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせる事を願っております。
記事:井上 馨