練習の質を上げる①[気づく力を養う]

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子供の頃に覚えた自転車の運転は長い間運転していなくても体が覚えているものです。一度、自分自身の力で気づき、覚えた感覚や経験は簡単に忘れることはありません。
つまり、何か技術を習得するためには練習の中で自分自身が課題や問題に気づくことが重要なのです。

この『気づく力』こそが練習の質を上げることができる要素なのです。

気づく力を養うために『集中力』『想像力』『記憶力』の3つの能力を高めることが重要です。気づく力によって、課題が見つかりやすくなり、問題解決能力を高めることができるのでレベルアップに繋がります。

集中力を高める[長時間の練習は質を落とす]

集中力とは一つの事柄に注意を集中して物事に取り組む能力です。
人が集中できる時間には限りがあります。『集中力の波は15分周期で訪れる』と言われています。集中力が低下すれば、練習の質は落ちてしまいます。

15分単位での練習

・120分の練習→△

・15分→休憩→15分→休憩→15分→休憩→15分→○

集中力を高めるためには自分自身の区切りを見極め、それを見つけることも大事です。15分という周期を意識して休憩を挟む方が、むやみに長時間の練習をするよりも集中力を保持しやいのです。


・30分→休憩→30分→休憩→30分
・60分→休憩

この集中できる時間を無視して、長時間の練習をしても質を落としてしまうだけです。
是非、一度15分単位での練習を試してみてはいかがでしょうか。

❷想像力を高める[動画をとる]

想像力とはイメージ力です。
「常識」という概念は、自由な想像力を妨げます。
常識にとらわれずにテニスを考えられればいいのですが、常識という概念は無意識のうちにもっているものなので、なかなか気づくことができません。自分の想像力を狭めている常識という枠に、まず気づくことが大事。

日頃、何気なくやっていることに意識を向けてみましょう。

動画』を撮って、確認しながら練習をすることで普段何気なくやっているプレーを見ることができ、多くのことに気づくことで練習の質を上げることができます。
更に、何が何回できたのか。何ができなかったのかを明確にすることができるので、問題が解決しやすくなります。

記憶力を高める[脳に覚えさせるためのコツ]

記憶力とは思い出せる力のこと。頭が良い悪いではなく、思い出せる力があるかどうかなのです。思い出せる力が弱い人は、自分は記憶力が悪いと思い込んでしまいます。しかし、それは記憶の仕方を知らないだけです。記憶力を良くするには脳に覚えさせるときの入れ方を考えて、記憶を引き出しやすくします。
ただ、反復してボールを打つ練習をするのでは、脳は効率的に覚えてくれません。

例えば、普段の練習時の記憶よりも、試合に出て緊張した時の記憶の方がしっかりと覚えているということはないでしょうか?日頃から慣れた環境で練習をした時よりも、慣れていない環境で練習した時の方が緊張感が増すため、記憶されやすいのです。

ドキドキ、ワクワク

試合に出ることは、ものすごく質を高めることのできる練習でもあります。慣れていない土地で試合に出ることや全く面識のない人と練習をするなど、環境を変えることで緊張感が増し、効果を高めることが期待できます。更に、より複雑な練習をすることも効果的です。

複雑な練習方法

✅片面シングルスからダブルスに変換練習

①コートのベースライン付近に4人。


②ストレートにいる相手に球出しをしてスタート(同じ方向から同時に同じタイミングでスタート)
ストレートのいる相手と片面コートでシングルスを行います。もちろん、ネットを取っても良いです。

③片方のラリーのポイントが決まったら(ネット、サイドアウト、バックアウト)、片方の残っている球でダブルスに変換(ダブルスコートにて)


〜ルール〜
シングルスとダブルスの両方でポンイントを取れたら1点
方側ずつのポイントはドローになります。
5点先取など、ルールを決めてポイント練習を行います。

✅同じ球を連続して打ってはいけない練習

フラット、スピン、スライス、軌道の高さ、ボールスピード、ボールの深さなど、毎回球種を変えてラリーをする。

ただ、頑張ることを美徳とし、上手くいかなくても頑張れば良い。練習に多くの時間を費やすべき。質のことはあまり考えず、量の方が重要だとお考えの方は多いのではないでしょうか。

量を増やそうと考えた時に、一番怖いのは怪我です。当然、量を増やせば怪我のリスクは高くなってしまいます。怪我をしてしまったら元も子もありません。

長い時間かけて練習をしても気づく力(集中力、想像力、記憶力)が落ちてしまえば、質の高い練習とは言えません。その状態で、練習をしても怪我のリスクを背負うだけです。

是非一度、技術向上のために質を意識して練習してみてはいかがでしょうか。

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