これからテニスを始める方や始めようか悩んでいる方、学校の部活動で、これからテニス部に入ろうとしている新入生、新入部員の方に向けた記事になります。
『テニス完全ガイドマニュアル』として、本記事をご参考にしていただければと思います!!
『第1章〜第3章』に分けて進めていきます!!
完全ガイドマニュアルなので、少し長めですが
本記事の内容でテニスを知ることができれば、すぐに上達し、初級者へレベルアップするでしょう!!
第1章
・テニスとはどんなスポーツか?
・テニスの基本ショット
・テニスのコートサーフェスとシューズ
第2章
・テニスの基本ルール
・おすすめのラケットとストリング
・テニスをプレイする場所について
第3章
・テニスが上手くなるコーディネーショントレーニング
・テニス初心者の基本練習
✅本記事の信頼性
19歳からテニスコーチをはじめ、デ杯[男子国別対抗戦]直前に実施される男子日本代表合宿に、過去数度参加経験のあるコーチから学んだスキルや技術を生かし、数多くのレッスンを担当経験。25歳からテニス専門店で道具を学び、一人一人お客様に合った商品を提供。
第3章 テニス 初心者 新入部員 完全ガイドマニュアル!!
⭐️テニスが上手くなるコーディネーショントレーニング
✅キャッチボール
キャッチボールでテニスにおいて、『正確にボールを打つ』ための基本動作や考え方を作ります。
テニスに必要な基本動作とは
『走る』『投げる』『捕る』『打つ』の4つの要素になります。
基本動作が安定する(テニスが安定する)には『リズム』『タイミング』『バランス』が崩れてはいけません。
・リズムとは
身体の動作やフットワークのリズム。
・タイミングとは
ラケット面でボールをとらえるタイミング。
・バランスとは
身体の姿勢や重心のバランス。
崩さないことを意識しましょう!!
そして、球技に必要なのは
『目からの処理』=『ハンド・アイコーディネーション』です。
目で見て処理したボールの変化にどれだけ対応ができるか、
対応させるには身体全てを使う必要があるため、『常に足は止まることはできません』
プレイ中はもちろん、コーディネーション・トレーニング中も常に軽く足踏みをするなかで行いましょう。
コーディネーション・トレーニングで、
『4つの要素のレベル』を上げていくこと
『リズム』『タイミング』『バランス』の意識
『目からの処理』を高めていくこと
これらがテニス進めていく上で、
とても重要な『正確にボールを打つ』ために必要な要素です。
・キャッチボールを下投げで行う(テニスボール)
相手がいるので、取りやすいところに取りやすいように投げることが重要になり、そのためには、投げたい方向に大きく腕を出し、『方向性』を出すことです。
投げたい方向に腕を小さく出しても、投げることはできますが『安定』しているとは言えません。
投げたい方向に『大きく出す』ことで、よりコントロールが増し、安定します。
※ラケットを持った時も、同じような身体の動きにしていきたい。
・自分で落とした(投げた)ボールをキャッチする。
・足は止めない
・ボールの変化に対応する
・ボールを正確にキャッチ
・キャッチボールから『手』で打つ
・片方の方がボールを投げて、片方の方がタイミングよく『手』でボールを打ってみましょう。
※テニスボールでは手が痛いという方は、ビニールボール等の柔らかめのボールで行いましょう!!
・ラケットを持って、同じように『タイミング』を意識して打ってみる。
よりコーディネーション・トレーニングを知りたい方は
⭐️ テニス初心者の基本練習
✅ ラケットとボールの位置関係を把握する
コーディネーション・トレーニングでお伝えした、『リズム・タイミング・バランス』もしっかりと頭に入れながら、行いましょう!!
練習 ❶ラケット面にボールを乗っけて落とすを繰り返す!!
レベル1
ボールをしっかり『見る』作業をしながら、グリップを握る行為よりもラケットの面をボールにしっかり合わせて『止める』
・『足は止まらない』常に軽く足踏みをしている状態。
・腕やグリップではなく『ラケットの面』に意識をもっていく!!
・手先だけの動きにならないように『体全体』でボールを乗っけて落とすを繰り返す!!
レベル2
・レベル1の状態から、手のひら側を上にする形、手の甲を上にする形の両方を交互に連続で行いましょう!!左右のて両方行います。
レベル3
・2人以上で、行います。
相手のとりやすい場所にワンバウンドさせる。交互にボールを投げて(落とす)→乗っけるを繰り返す。
・慣れてきたら、『サービスボックス内に落とワンバウンドさせるルール』などの範囲をきめて色んなところにボールを落として『ゲームの要素』を取り入れてラケット面にボールを乗せる→投げる(落とす)でラリーをする。
※利き腕側の時は、『手のひらが上』の形、利き腕とは逆ならば、『手の甲側が上』になるよう
ラケット面で『止める』『投げる』を繰り返しましょう!!
・ゲームの要素『基本戦術』
基本戦術とは
・『コート(決められた場所)に入れる』
・『相手を動かす』
・『自分のポジショニングを考える』
テニスは相手がいる『対人球技スポーツ』なので、
『ゲームの要素』を取り入れながら練習することで、テニスはどんどん上手くなります。ただ、打ち方やフォームにこだわると、壁にぶち当たった時、どうすればいいのかがわからなくなる可能性が大きくなってしまいます。
何が起きるかわからない状況を作ることで、『準備する姿勢』を生み出す。
そして何がされても『対応できる準備』をすること。
これが勝手に起きることが大事です。
最初の段階で、パワーポジション(プロ選手のような準備する正しい姿勢)やスプリットステップを指導する必要はありません。
これらは、スピードがある状況になった時に必要なもので、まだゆっくりテニスをする初心者やジュニアには必要ありません。
むしろ、いきなりパワーポジションを無理にとろうとすれば、大きな力が必要なので、怪我をする可能性があります。
更に、身構えてしまって『足が止まる』原因になりやすいです。
大事なことは、『準備する姿勢』『対応できる準備』を無意識に作ることができる『ゲームの要素』を多く取り入れることです。
✅『フォームよりテニスをすること』にフォーカスしましょう!!
・テニスは相手とゲームをするスポーツ
・相手の仕掛けてくることを「見る」「予測」すること
・足は止まらない
・お腹や太ももには力があるけれど、手先には必要最低限の力だけ
練習 ❷ボールを上側に打つ!!
・同じ条件で、今度は『ボールを上側に打つ』形でラリーする。
少しスピードが出てくるので、しっかり「見る」「予測」する。『ゲームの要素』も取り入れます。
・練習 ❶と同じように
レベル1レベル2レベル3と、当てはめて行いましょう!!
・ラケットとボールに慣れてきたら、今度はネットを挟んでやってみましょう!!
ネットという高さが出るので、『軌道』も意識して
まずは、なるべく近い距離からスタート!!
基準としてラリーが、10回続けば大きく一歩ずつ、下がってみましょう!
ボールのスピードも考えながら行いましょう。
これが、ストロークになり、『ストローク』でラリーをしている状況です。
練習 ❸ノーバウンドで、ラリー!!
ワンバウンドしたボールを打つラリーが、安定してできるようになれば、
今度はノーバウンドで、ラリーをしてみましょう!!
・同じ条件で、まずはネットを挟まない状態からスタートです。
少しずつ距離を出して、ラリーを続けていきます。
・練習 ❶と同じように
レベル1レベル2レベル3と、当てはめて行いましょう!!
ネットを挟んでラリーができれば、それは『ボレー』と言われる基本ショットになっています。
練習 ❹高い位置から打ち落とす!!
『投げる』の動作の確認!!
テニスボールではなく、サッカーボールほどのビニールボールで上から投げる形でキャッチボールをしましょう!!
意識
・『相手のどの辺りに投げれば、とりやすいのかを考える』
・『ラケットを持った時も同じ動きにしたい』
今後は、ネットに対して、正面を向き、ベースラインの外側に立ちましょう。
※実際にサーブを打つ位置です。
ネット手前サービスボックスに入るように、ボールを投げ入れます。
✅投げる動作が苦手な方
キャッチボールなどの、近い距離で、体の使う部分を細かく分けて投げてみます。
例えば、
まずは『肘から先のみ』を使います。
体は正面、肘は肩の高さで、体の前に出します。
ダーツを投げるような形で、『肘を支点』に投げます。
次は『肩』です。少し大きく肩を回すように、投げます。
次は、『上半身』です。
体を少し捻り、その捻りを戻す力でボールを投げます。
この動作が安定すれば
足先の向きをやや横にして、少し『体重移動』を入れて投げてみましょう。
安定して投げ入れることができるようになれば次のステップです。
今度は、ラケットでネット手前のサービスボックス内に打ち込んでみましょう!
打ちたい場所から逆算したボールを上側に投げて打つことを意識しましょう。
それが『トス』になります。難しく考える必要はありません。
次に、サービスライン上に立ちます。
まずはそこから、自分から見て『クロス側』のサービスボックス内にボールを投げ込みます。
ネットという高さがあるので、より『軌道』と『ボールスピード』をより考えます。
安定して入るようになるまで行います。
安定して入るようになれば、今度はラケットで打ち込みます。投げた時と同じ動作になることが大事です。
最後に、ベースラインまで下がり、実際にサーブを打つ位置から、サービスボックスに打ち込みます。
これが『サーブ』です。
『タイミング』『バランス』そして、ネットという『高さ』があるので、『軌道』と『ボールスピード』をより考えて打ち込みましょう!!
初心者の基本ショット(ストローク、ボレー、サーブ)に関しては、
まずは『フォーム』や『グリップ』は考えなくていいです。
型から入ってしまうと動きが不自然になり、『正確に打つ』ことが難しくなります。まずはしっかり『飛ばすこと』に優先していきます。
⭐️ 初心者、新入部員の方が意識するべき技術要素 まとめ
・相手がいるゲームスポーツということ(準備が必要、止まることがない)
・『タイミング』『リズム』『バランス』が基本ということ。
・『走る』『投げる』『捕る』『打つ』という基本動作があること。
・打つラケット面とボールの『方向性』を理解すること(打つたい方向に面が向く)
まずは、この4点をしっかりと意識していきましょう!!
以上が、『テニス 初心者 新入部員 完全ガイドマニュアル』としてまず知っておきたい事項、意識していきたい部分になります!!
次のステップとして、初心者の方が初級者になるために、必要な要素を更に、深く取り組んでいきましょう!!
さいごに
本記事により、一人でも多くの方が、健康でより良いテニスライフを過ごしていただければ、幸いです。
記事:井上 馨