「勝つ」ために、追求したのはバウンド後の「威力」
G-TOUR1
攻めきる、アンリミテッド ストライク。
ポリツアーストライク
ボールの威力やノビに期待できる攻めの意識が強い、G-TOUR1とポリツアーストライク。
似たような性能を持つ2つのガットを比較します。
本記事では、これら2つの基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。
まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。さらに、どちらのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。
ぜひご参考にして下さい。
スペック比較
基本情報
G-TOUR1
素材 | ポリエステル (HPPポリエステルモノフィラメントシリコンオイルコーティング) |
断面 | モノフィラメント(丸型) |
ゲージ種類 | 1.25mm/1.30mm |
カラー | ブラック |
定価価格 | ¥3,520 (税込)ロール:¥48,400 (税込) |
ポリツアーストライク
素材 | ハイポリマーポリエステル |
断面 | 丸型 |
ゲージ種類 | 1.20mm/1.25mm/1.30mm |
カラー | ブルー・アイアングレー・クールブラック |
定価価格 | ¥ 3,300(税込) ロール–¥39,600(税込) |
性能面の違い
スペック まとめ
反発力
G-TOUR1 | ポリツアーストライク | |
飛び | △ | △ |
弾き | ◯ | ◯ |
ノビ | ◎ | ◎ |
パワーアシスト | △ | △ |
両者、とても似た反発力
どちらも、たわみ感が控えめで、厚く当てた時のノビや威力に期待できる反発力です。
ハードヒッター向けで飛びの抑えが効きます。
また、タッチによって感覚が変わります。
厚く当てた時ほど、たわみ感から素早くガットが戻る感覚が強くなり、より弾き感が増します。
インパクトに力がないと弾き感が出てこないので飛ばないフィーリングが強くなります。
なので、スイングスピードに自信がある方にメリットが大きいです。
打球感
G-TOUR1 | ポリツアーストライク | |
ホールド感/球持ち | △ | △ |
打ち応え | ◎ | ◯ |
振動吸収性 | △ | ◯ |
テンション維持 | ◎ | ◯ |
コシのあるフィーリングならG-TOUR1
シャープなフィーリングならポリツアーストライク
どちらも、やや硬く、ホールド感が控えめでシャープな打球感です。
ハードヒットした時に柔らかさが出てきます。
G-TOUR1はハードヒットした時に一瞬、グッと掴める感覚があります。その分、打ち応えがあり、ボールを潰せる感覚が出てきます。
G-TOUR1の方が柔らかさを感じやすいです。
伸縮性にも優れていて、テンション維持性を求める方にオススメです。
ポリツアーストライクの方がシャープさが強い打球感です。G-TOUR1と比べると、打ち応えは控えめになりますが、ストライクの方が振動吸収性が良いです。また、たわみ感からボールが飛び出ていくのが早いので、あまり重さを感じません。嫌な硬さが無く、軽いフィーリングがあります。
スピン性能
G-TOUR1 | ポリツアーストライク | |
引っ掛かり | △ | × |
トップスピン | ◯ | × |
フラットドライブ | ◎ | ◎ |
スライス | ◎ | △ |
スピン性能を求めるならG-TOUR1
フラットドライブ系ならポリツアーストライク
G-TOUR1は打ち応えが強い分、軌道の調整がしやすいです。
スピンアシストは控えめで、基本的には低い弾道が出やすいですが、スピンをかけるのが得意な方には弾道が上がりやすいので、トップスピンもフラットドライブもどちらも表現しやすいです。
また、スライスは低い弾道でボールがノビでいってくれるので、上手くボールをコントロールできます。
ポリツアーストライクの方がスピンアシストは控えめといえます。
弾道は低めにまとまりやすく、上がりにくさがあります。フラットドライブ系を重視される方にはストライクがオススメです。
スライスはG-TOUR1に比べると、弾きと引っかかりが控えめになります。
サーブ
G-TOUR1 | ポリツアーストライク | |
フラット | ◎ | ◎ |
スライス | △ | ◎ |
スピン | ◯ | △ |
ショットスピード | ◯ | ◯ |
コントロールならG-TOUR1
切れ味ならポリツアーストライク
どちらもボールのノビに期待できます。
フラット系の打ち応えがしっかりしているので、コントロールもしやすいです。ショットスピードというよりはボールのノビが良く、重いサーブを打ちやすいです。
G-TOUR1はキレは出にくいですが、その分ボールが暴れずコントロールしやすいです。
回転は問題なくかけやすいですが、スライスよりもスピンサーブの方が表現しやすいです。
ポリツアーストライクはキレが出やすいです。
スピンサーブは高さが出にくいので、あまり期待できません。
スピンよりスライスが得意な方にオススメです。
ボレー
G-TOUR1 | ポリツアーストライク | |
決定力(スイング) | ◯ | ◎ |
タッチ(コントロール) | ◯ | △ |
パンチ力(弾き) | ◯ | ◎ |
アシスト(当てる) | △ | △ |
タッチを求めならG-TOUR1
パンチ力を求めるならポリツアーストライク
どちらもアシスト感は控えめです。
その分、しっかり当てられた時のコントロール性は高いです。
G-TOUR1の方がコントロール寄りのイメージ。
掴める感覚もあり、タッチが良いので表現のしやすさがありますが、アシスト感はストライクよりも控えめです。
ポリツアーストライクは弾き感があります。
パンチを効かせやすく、決定力も高いです。タッチよりも強気なボレーを打つ方にオススメです。
まとめ
G-TOUR1
メリット
高い性能(ポリツアーストライクと比べて)
- 打ち応え◎
- テンション維持性◎
- 引っかかり△
- トップスピン◯
- スライス(下回転)◎
- スピン(サーブ)◯
- タッチ(ボレー)◯
デメリット
低めの性能(ポリツアーストライクと比べて)
- 振動吸収性△
- スライス(サーブ)△
- 決定力(ボレー)◯
- パンチ力(ボレー)◯
打ち応えがあり性能維持が高いG-TOUR1。
コシが強く、ハードヒットするほど、メリットが出てくるガットです。
また、ストライクに比べると、掴める感覚があるので、スピン性能とタッチを求める方にオススメです。
デメリットとしては、全体的なパワーアシスト感とキレ味には期待できません。
スイングスピードに自信のある方には表現しやすく、ボールがしっかり収まってくれるので扱いやすいフィーリングです。
ポリツアーストライクに比べると、コントロール寄りのイメージでタッチが良く、スピンもかけやすいのでオールラウンダーにオススメできます。
- 抑えの効く反発力
- やや硬めでコシのある打球感
- 操作しやすいスピン性能
- 威力とコントロールが両立したサーブ
- 掴んで弾く表現しやすいボレー
ポリツアーストライクとの性能比較
反発力 | とても似た反発力 |
打球感 | コシのあるフィーリング、テンション維持性が高い |
スピン性能 | 弾道を上げやすい |
サーブ | コントロール性が高い、ノビと重いサーブを打ちやすい |
ボレー | タッチが良い |
まとめ
ポリツアーストライク
メリット
高い性能(G-TOUR1と比べて)
- 振動吸収性◯
- スライス(サーブ)◎
- 決定力(ボレー)◎
- パンチ力(ボレー)◎
デメリット
低めの性能(G-TOUR1と比べて)
- 打ち応え◯
- テンション維持性◯
- 引っかかり×
- トップスピン×
- スライス(下回転)△
- スピン(サーブ)△
- タッチ(ボレー)△
弾き感が強く、シャープなフィーリングのポリツアーストライク
振動吸収性が良く、ボールのキレに期待できます。
ボレーでも、ストロークも同じように弾きが強く、パンチ力のあるボレーが打ちやすいです。
スピン性能が低く、弾道は低めになりやすい所と、ボールが暴れやすい所が大きなデメリット。
タッチ感など、細かい所は気にせずに、低い弾道でガンガン振り抜いて、強気なプレーをしたいという方にオススメです。
G-TOUR1に比べると、初速が出やすく、軽めのフィーリングで爽快感があります。キレ味を出したい方にオススメです。
- 弾き感が強く、厚く当てた時に飛び出る反発力
- 硬めですが、嫌な硬さのないシャープな打球感
- 引っ掛かり感は低めのスピン性能
- スピード、威力を出しやすいサーブ
- 決定力の高いボレー
G-TOUR1と性能比較
反発力 | とても似た反発力 |
打球感 | シャープなフィーリング、軽さがある |
スピン性能 | 低弾道になりやすい |
サーブ | キレに期待できる |
ボレー | パンチが効く |
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記事:井上馨