こんにちは。いのうえです。
今回はTecnifibre(テクニファイバー)の
「レーザースピン」
をインプレしていきます。
RAZORシリーズから登場したスピン系ポリエステル。
四角形断面を採用しており、ボールへの引っ掛かりを高めたストリングですが、実際に打ってみると、いわゆる「強烈なスピンアシスト系」のガットとは少し違った印象でした。
個人的に一番感じたのは、
「パワーロスが少ない低弾道の多角形ガット」
ということ。
スピン性能はもちろんありますが、ガットにボールを長く乗せ、弾道を上げたり、持ち上げるタイプではなく、しっかり当てて、スッと前に弾き出すようなフィーリングです。
今回はレーザースピンを実際に使用して、
・反発力
・打球感
・スピン性能
・サーブ
・ボレー
を中心にインプレしていきます。
ぜひストリング選びの参考にしてみてください。
⭐️説明
スペック
| 素材 | ポリエステル+ポリウレタン |
| 断面 | 4角形 |
| ゲージ種類 | 1.15mm/1.20mm/1.25mm/1.30mm |
| カラー | カーボン(黒系) |
| 定価価格 | ¥ 3,190 (税込) ロール–¥ 38,280 (税込) |
メーカー製品説明
レーザースピンは、RAZORシリーズのスピンモデル。
「RAZOR SPIN」は、プロからも信頼の厚いRAZORシリーズに、圧倒的なスピン性能と快適性を加えた次世代ソフトモノフィラメントです。
強烈な回転を生む「四角い断面構造」
独自の四角い断面を採用することで、ボールへの引っ掛かりが劇的に向上。RAZOR CODEやSOFTと比較して打ち出し角度が高く、ネットの高い位置を通るセーフティかつ威力のあるスピン弾道を実現します。
ソフトな打球感を実現する独自の製法
RAZOR SOFTと同様、ポリエステルチップにポリウレタンを溶融配合して混ぜて溶かす特殊製法を採用。ポリエステル特有のしっかりした手応えはそのままに、衝撃を吸収するソフトなフィーリングを実現し、長時間のプレーでも疲労を軽減する卓越した快適性を提供します。
精度と安定性
高品質な「ハイモジュラスポリエステル」が、着弾点の安定性と打球の再現性をサポート。狙い通りのコースへ、強烈なスピンボールを叩き込めます
RAZOR SPIN
⭐️インプレ・評価
ポリエステルとしての性能
【レーザースピン 1.25mm】
評価基準
×→0点
△→1点
○→2点
◎→2.5点
MAX 各10点/総合計50点(満点)
★1→0~2点
★2→2.5~4点
★3→4.5~6点
★4→6.5~8点
★5→8.5~10点
使用ラケット
T-Fight300アイソフレックス
テンション50P

反発力 7/10点
★★★★☆ 4
パワーロスが少なく、パリッと前に飛ばせる反発力
| 飛び (ボールが前へ飛んでいく感覚) | ◯ |
| 弾き (インパクトからボールが「パッ」と出ていく感覚) | ◯ |
| ノビ (初速だけではなく、相手コートまで伸びていく感覚) | ◯ |
| パワーアシスト (自分のスイングが多少弱くても、ガットの撓み・反発によってボールを押し出してくれる感覚) | △ |
反発力はポリ標準。
撓み感が少ないので飛距離の調整が難しいところがあります。また、少しアジャストした時のパワーアシストは控えめに感じました。
一方で、パワーロスは少なく、インパクトした力をそのまま前方向へ伝えやすい印象があります。ハードヒットすると少し撓みが出てくる印象でした。
弾きもよく、インパクトからあっさり前に飛びます。ハードヒットして回転をかけて使うことでノビが出て、ちょうどいい反発力に。
回転をかけずにフラット気味に強く叩くよりも、ある程度スピンをかけながら打つことで、レーザースピンの「パワーロスの少なさ」と前方向への推進力を活かしやすくなります。
打球感 6.5/10点
★★★★☆ 4
硬さがあり、あっさり弾かせる打球感
| ホールド感 (ボールがラケット面に乗っている感覚) | △ |
| 打ち応え (インパクトでしっかり打ったと感じる感覚) | ◯ |
| 振動吸収性 (打ったときの振動が手に伝わりにくい感覚) | △ |
| テンション維持性 (時間が経ってもガットの打球感が変わりにくい感覚) | ◎ |
パリッとしていてあっさりめの打球感です。打球感そのものは硬さがありますが、極端にガチガチというわけではなく、シンプルなタッチでボールを前に飛ばしやすいのが特徴です。
なので、ホールド感は控えめで、インパクト時の情報量が多いタイプではありません。しっかりボールを掴んでから押し出したい人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
「ボールをガットに乗せている感覚が欲しい」「インパクトから細かい情報を感じ取りたい」という方には、あまり向いていないと思います。
「余計な感触をあまり気にせず、シンプルに弾かせたい」
という方には使いやすいストリングです。
そして、個人的に良いと感じたのがテンション維持性。
使用していてテンションによる性能変化が比較的小さく、テンション維持性はかなり優秀だと感じました。
スピン性能 7/10点
★★★★☆ 4
掴んで持ち上げるより、引っ掛けて前に飛ばすスピン性能
| 引っ掛かり (ガットがボールを捉えて、回転をかけやすい感覚) | ○ |
| トップスピン (ボールに強い上回転をかけて、しっかり跳ねさせる感覚) | △ |
| フラットドライブ (回転とスピードを両立して、ボールが伸びていく感覚) | ○ |
| スライス (ボールに下回転をかけて、低く滑らせる感覚) | ○ |
四角形断面なので、ボールへの引っ掛かりはありますが、実際に打ってみると、スピンアシストは「かなり強い」というほどではありません。
個人的には普通くらいのスピンアシストだと感じました。
そのため、ガットに回転をかけてもらいたい人には少し物足りないかもしれません。
逆に、自分自身でしっかり回転をかけられるプレーヤーであれば、十分なスピン性能です。
しかし、ボールをガットで持ち上げて高い弾道を作るというより、
「真っ直ぐ前方向に打ち出していく」
ような打ち方との相性が良いです。
高い弾道のトップスピンを打ちたい場合は、少し物足りなさを感じる可能性があります。
特に、「ガットでボールを掴んで、持ち上げて、山なりに飛ばしたい」というプレーヤーには不向き。反対に、フラットドライブ系で前方向への推進力を出したいプレーヤーには使いやすいと思います。
スライスも、ホールドして長く運ぶというより、あっさり弾かせるような感覚で打つ方が合っています。
サーブ 6.5/10点
★★★★☆ 4
厚く叩いて、重いサーブを打ちやすい
| フラット (回転を抑えて、スピードのあるボールを打ち込む感覚) | ◎ |
| スライス (横回転をかけて、ボールを曲げたり滑らせる感覚) | △ |
| スピン (上方向の回転をかけて、ボールを落として跳ねさせる感覚) | △ |
| ショットスピード (インパクトからボールが速く飛び出していく感覚) | ○ |
サーブでは、フラット系が特に良いと感じました。
フラットサーブはしっかりとした打ち応えがあり、低い弾道から鋭く飛んでいくサーブを打ちやすいです。厚く当てるほど、撓み感が増してコントロール力も高くなります。
ショットスピードも出しやすく、アシスト感に頼らず、自分でしっかり振っていくことでスピードを出せます。
回転はかけやすいですが、撓み感が控えめなので薄く当てるほど、コントロールしにくいフィーリングでした。
なので、スライスは薄く当てて曲げるより、少し厚めに打った方がコントロールしやすかったです。
スピン系でも、回転はかかるものの、高さがあまり出にくかったのは気になるところでした。
回転系サーブを得意としているプレーヤーであれば問題ありませんが、「ガットに回転をかけてもらいたい」「高さを出したい」「回転系でしっかりコントロールしたい」という方には向いていないでしょう。
サーブ全体としては、回転系よりもフラット系の鋭いサーブとの相性が良いストリングです。
ボレー 5/10点
★★★☆☆ 3
当てて弾かせる、攻撃的なボレー
| 決定力 (スイングを使って、攻撃的に決める感覚) | △ |
| タッチ (繊細にコントロールできる感覚) | △ |
| パンチ (インパクトでボールを強く弾き出す感覚) | ○ |
| アシスト (多少ずれてもサポートしてくれる感覚) | △ |
しっかりと面を作って当てれば、ボールの収まりは良いですが、アシスト感はそれほどありません。そのため、少し外したり、タイミングが少しズレたりすると、思ったよりボールが飛んでくれないことがあります。
タッチ系では軽めの感覚があり、撓み感が控えめなので、インパクト時の情報量もそこまで多くありません。
そのため、「柔らかくボールを運ぶコントロール」というより、
「当てて、弾かせる」
というボレーの方が合っています。
パンチボレーは非常に打ちやすく、パワーロスなく、ボールに力を伝えやすいです。
ポーチ力は高め。
スマッシュや浮いたボールなど、スイング時のショットはコントロールに難があり、決定力が求められるショットには少しやりにくさがありました。
ネットプレーでボールを細かくコントロールするというより、シンプルに当てて決める。そんな使い方が合うストリングだと思います。
⭐️総合評価 32/50点
・反発力 7/10点 ★★★★☆ 4
・打球感 6.5/10点 ★★★★☆ 4
・スピン性能 7/10点 ★★★★☆ 4
・サーブ 6.5/10点 ★★★★☆ 4
・ボレー 5/10点 ★★★☆☆ 3
まとめ
一言でいうと、レーザースピンは、
パワーロスが少なく、低弾道で前に飛ばしやすい多角形ガットです。
反発力はポリ標準ですが、撓み感が控えめで、インパクトからパリッとあっさり弾き出してくれます。
特に良いと感じたのが、自分でしっかり振ったときのパワーの伝わり方。
ハードヒットして回転をかけることで、ボールのノビも出しやすく、フラットドライブ系のショットでは威力のあるショットに期待できます。
一方で、ボールをしっかり掴んで高い弾道を作るようなタイプではありません。
弾道は低〜中弾道になりやすく、打球感は硬め。
ホールド感や情報量は控えめですが、その代わりに余計な感触を気にせずシンプルに弾かせやすく、テンション維持性も優秀です。
スピン性能も多角形ガットとしては標準的で、回転を「かけてもらう」というより、自分で回転をかけて前に飛ばすタイプ。
サーブではフラット系との相性が良く、厚く叩いて重いボールを打ちやすいのも特徴。
ボレーはアシストが少なく、細かなタッチやズレへの強さは控えめです。
「自分で振って、自分で回転をかけて、パワーロスなく前に飛ばしたい」
そんなプレーヤーに合いやすいストリングだと思います。
メリット
① パワーロスが少なく、前に飛ばしやすい
撓み感は控えめですが、その分インパクトで力が逃げにくく、ボールを前方向へ飛ばしやすいです。パリッとした弾きもあり、インパクトからあっさりボールが出ていきます。
② ハードヒット+スピンでノビが出る
自分からしっかり振って回転をかけることで、ボールのノビが出てきます。特にフラットドライブ系では、スピードと回転を両立しながら前に押し出しやすいです。
③ フラット系のショットと相性が良い
低めの弾道で前に飛ばしやすく、フラットドライブやフラットサーブなど、ボールを前へ押し込んでいくショットとの相性が良いです。
④ フラットサーブで重いボールを打ちやすい
厚く叩いたときにしっかりとした打ち応えがあり、鋭く前に飛ばせます。自分でしっかり振っていくプレーヤーなら、ショットスピードも出しやすいです。
⑤ テンション維持性が優秀
使用していてテンションによる性能変化が比較的小さく、打球感や反発力が変化しにくいのは大きなメリット。長く同じフィーリングで使いたい人には嬉しいポイントです。
デメリット
① パワーアシストは控えめ
撓み感が少ないため、スイングが弱いときにガットがボールを押し出してくれる感覚は強くありません。自分から振っていくことが基本になるストリングです。
② 飛距離の調整が少し難しい
パリッとあっさり弾く一方で、ボールを長くガットに乗せて調整するタイプではありません。「タッチで細かく距離を調整したい人」や「ボールを掴んで持ち上げたい人」には、少し難しく感じる可能性があります。
③ スピンアシストは強くない
多角形断面ですが、スピンアシストは「かなり強い」というほどではありません。ボールをしっかり掴んで、高い弾道のトップスピンを打ちたい人には物足りなさが出やすいです。
④ ホールド感・情報量は控えめ
ボールをガットに乗せて、インパクトの細かな情報を感じ取りながら打つタイプではありません。「食いつき」や「ボールを掴んでいる感覚」を重視する人には合いにくいです。
⑤ ボレーではアシストが少ない
しっかり面を作って当てれば収まりは良いものの、少し外したりタイミングがズレたりすると、思ったよりボールが飛んでくれないことがあります。特に細かなタッチやズレへの強さを求める場合は注意が必要です。
⭐️こんなプレーヤーにおすすめ
- フラットドライブを多用する
- 自分で回転をかけられる
- あっさりした打球感が好き
- ガットにボールを持ちすぎてほしくない
- しっかりした打ち応えが欲しい
- フラット系サーブを重視する
- パンチのあるボレーを打ちたい
- スマッシュやポーチで決定力を出したい
- テンション維持性を重視する
逆に、
- 強いスピンアシストが欲しい
- ボールを掴んで持ち上げたい
- 高い弾道のトップスピンを打ちたい
- ホールド感を重視する
- インパクトの情報量が多いガットが好き
という方には、あまりおすすめしません。
⭐️合わせて読みたい
■ 人気のインプレ記事
■ 〇〇に合うガット・シリーズ
- MUSE 98に合うガットおすすめ5選|相性がいいのはどれ?
- Eゾーン100(2025)に合うガットおすすめ5選|ノビとフラットドライブを最大限に引き出す
- Vコア100(2026)に合うガット・合わないガット|正直に選んだおすすめ5選+注意の2本
- Vコア100D(2026)に合うガットおすすめ5選
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございます!一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせる事を願っております。
記事:井上馨


