どっちを選ぶ?レッドコードとレーザーコードの違い /テクニファイバーのハードガットを比較

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耐久性に優れ、テンションロスが少ないくいつきのよい打球感
弾き感があり、少しパワーを求めるプレーヤー向け
レッドコード(Tecnifibre)

優れたテンション維持性能を持ち、ホールド感と心地よく弾く打球感をあわせ持つツアーモデル
レーザーコード(Tecnifibre)

テクニファイバーのハードヒッター向けのガットといえば、レッドコードレーザーコード
メーカー説明だけを見ると似たような性能を持つ二つのガットを比較します。

本記事では、の基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。
まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。さらに、どちらのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。どっち選べばいいか分からないという方のお悩みを解決します。

ぜひご参考にして下さい。

スペック比較
基本情報

レッドコード

素材ポリエステル
構造ポリエステルモノ、特殊添加剤、特殊コーティング
断面モノ(丸)
ゲージ種類1.20mm/1.25mm/1.30m
カラーレッド
定価価格¥ 2,640 (税込ロール–¥ 36,960 (税込)

レーザーコード

素材ポリエステル
断面モノ(丸)
ゲージ種類1.20mm/1.25mm/1.30mm
カラーブルー カーボン ホワイト(1.20なし)
定価価格¥ 3,190 (税込)ロール-¥ 44,660 (税込)

性能面の違いと比較

反発力


レッドコードレーザーコード
飛び
弾き
ノビ
パワーアシスト×

ノビと球威を求めるならレッドコード
飛距離の調整力ならレーザーコード

どちらも抑えの効くハードヒッター向けの反発力。

レッドコードの方がボールを潰して打った時の飛び出る弾き感が高く、ボールに球威を出しやすいです。ただ、少しアジャストしただけで飛ばなくなります。パワーアシストはかなり控えめ。

レーザーコードの方がアシスト感があります。「飛ばない」「飛びすぎ」という事がなく、振った分だけ飛び出ていく感覚があります。レッドコードよりも表現しやすさが目立ちます。飛距離の調整がしやすく、レッドコードよりも扱いやすい反発力です。

打球感


レッドコードレーザーコード
ホールド感/球持ち
打ち応え
振動吸収性×
テンション維持

打ち応えと性能維持ならレッドコード
扱いやすさならレーザーコード

どちらもカチッとした硬めの打球感です。
厚めに当てた時に柔らかさを感じやすく、打ち応えがあります。ハードヒッター向けの打球感です。肘や肩など、身体に不安のある方にはオススメできません。

レッドコードの方が硬いフィーリングが強いです。テンション維持性はレッドコードの方が高く、性能維持を求める方にはレッドコードがオススメです。

レーザーコードは嫌な硬さはありません。クセが無く、厚く当てた時のフィーリングはレッドコードよりも柔らかさが出てきます

スピン性能


レッドコードレーザーコード
引っかかり
トップスピン
フラットドライブ
スライス

フラットドライブ系ならレッドコード
表現のしやすさならレーザーコード

どちらも大きな引っかかり感はありません。

レッドコードは弾道は上がりにくさがあります。中〜高弾道で跳ねるようなスピンを求める方よりは、低〜中弾道のイメージです。

レーザーコード弾道調整がしやすく、スピン性能はレッドコードよりも高めです。低〜高弾道で表現しやすいフィーリングです。また軽めのタッチの時の弾きと掴みのバランスが良く、スライスショットがとても表現しやすいです。

サーブ


レッドコードレーザーコード
フラット
スライス
スピン
ショットスピード

球威を求めるならレッドコード
まとまりの良さ、コントロール性を求めるならレーザーコード

レッドコード打ち応えがあり、球威を出しやすいです。
バウンド後のノビに期待できるので、フラット系で球威を出したい方にオススメです。回転系はスピンは引っかかり感が控えめで弾道が上がりづらいですが、スライスは回転をかけやすく、低い弾道でコントロールしやすいです。

レーザーコードはショットスピードや球威にそこまで期待できませんが、全体的にまとまりやすくコントロール性が高いです。
回転系はレッドコードとは違い、弾道が上がりやすいので、スライスよりもスピンの方が表現しやすいです。

ボレー


レッドコードレーザーコード
決定力(スイング)
タッチ(コントロール)
パンチ力(弾き)
アシスト(当てる)×

タッチ感を求めるならレッドコード
扱いやすさならレーザーコード

レッドコードは硬めで飛ばない感覚が強いですが、手に伝わるタッチ感がハッキリしていて、コントロール性が非常に高いです。
アシスト感はほぼ無いので、ボレーに自信がある方にオススメです。

レーザーコード食いつき過ぎず、弾き過ぎないバランスの良いタッチ感覚です。
弾いて欲しい時に飛び出ていかない感覚がありますが、程よくアシスト感があるので、飛距離を調整しやすいです。少しのアシスト感と扱いやすさを求める方にオススメです。

まとめと結論
レッドコード

打ち応えがしっかりしていて、押していける感覚が強く、コントロール性が高いレッドコード。
レーザーコードに比べてボールの伸びや球威を出しやすいです。
アシスト感は低めで守りに入ると難しくなりますが、しっかりとスイングをして、振り抜いていった時にメリットが出てくるガットです。

  • しっかりと抑えの効く反発力
  • 硬く重めの打球感
  • フラットドライブ系のスピン性能。
  • 球威の出るサーブ
  • コントロールの効くボレー

メリット
高い性能(レーザーコードと比べて)

  • ノビ◎
  • テンション維持性◎
  • フラット(サーブ)◎
  • スライス(サーブ)◯
  • タッチ(ボレー)◎
  • パンチ力(ボレー)◯
  • 打ち応え
  • コントロール性
  • 球威
  • 守りより攻め重視
  • 弾道は低〜中弾道

を求めるならレッドコードがオススメです。

反発力ノビと球威が出る
打球感打ち応えとテンション維持性が高い
スピン性能フラットドライブ系、低~中弾道のイメージ
サーブ球威、フラット系、スライス系が表現しやすい
ボレータッチ感が良い

デメリット
低めの性能(レーザーコードと比べて)

  • パワーアシスト×
  • 振動吸収性×
  • トップスピン(跳ねる)△
  • スライス(下回転)
  • スピン(サーブ)
  • 決定力(ボレー)
  • アシスト(ボレー)

ここは気にしないという方にはレッドコードがオススメです。

まとめと結論
レーザーコード

ボールの飛び具合や回転量など、振った分だけ思い通りに表現しやすいレーザーコード。
レッドコードに比べると、ボールが暴れにくくまとまりやすいです。
振動吸収性やパワーアシストがあり、クセの無いフィーリングです。
食いつきが良く、弾道の高さも出やすいのも選ぶポイントの一つです。

  • ハードヒッター向けの表現しやすい反発力
  • やや柔らかく重めの打球感
  • 弾道調整がしやすいスピン性能
  • 収まりが良く、再現性が高いサーブ
  • 調整しやすいボレー

メリット
高い性能(レッドコードと比べて)

  • パワーアシスト△
  • 振動吸収性◯
  • トップスピン◎
  • スライス(下回転)◎
  • スピン(サーブ)◎
  • 決定力(ボレー)◯
  • アシスト(ボレー)◯
  • 少し柔らかめ
  • 弾道が上がりやすい
  • 扱いやすさ
  • クセが無い
  • 程よくアシスト

を求めるならがレーザーコードオススメです。

反発力振った分だけ飛んでくれる
打球感クセが無く、柔らかめ
スピン性能食いつきが良い、弾道を上げやすい
サーブプレースメント重視、スピンサーブが打ちやすい
ボレー少しのアシスト感と扱いやすさがある

デメリット
低めの性能(レッドコードと比べて)

  • ノビ◯
  • テンション維持性◯
  • スライス(サーブ)△
  • タッチ(ボレー)◯
  • パンチ力(ボレー)△ 

ここは気にしないという方にはレーザーコードがオススメです。


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記事:井上馨