どれを選ぶ?ハイパーGシリーズ3種類を比較『通常盤』『ソフト』『ラウンド』の違い

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スピン系ポリエステルガット人気商品と言えば、ソリンコのハイパーG(通常盤)。5角形断面で強烈なスピンショットに期待出来ます。
そのハイパーG(通常盤)を含め3つのシリーズが展開されています。
同じ5角形断面ですが、柔らかさを高めた『ハイパーGソフト』
それから、丸い断面構造の『ハイパーGラウンド』
このハイパーGシリーズのどこがどう違うのか知りたい!!という方のお悩みを解決します。

本記事では、これら3つの基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。さらに、どのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。

ぜひご参考にして下さい。

スペック比較
基本情報

ハイパーG(通常盤)

素材Co-ポリエステル
断面5角形
ゲージ種類1.05mm/1.10mm/1.15mm/1.20mm/1.25mm/1.30m
カラーライトグリーン
定価価格単張–¥3,080(税込ロール–¥ 38,500 (税込)

ハイパーGソフト

素材Co-ポリエステル
断面5角形
ゲージ種類1.15mm/1.20mm/1.25mm/1.30m
カラーライトグリーン
定価価格¥3,080(税込)  ロール–¥38,500(税込)

ハイパーGラウンド

素材Co-ポリエステル
断面丸型
ゲージ種類1.15mm/1.20mm/1.25mm/1.30m
カラーライトグリーン
定価価格¥3,080(税込ロール–¥38,500(税込)

性能面の違いと比較

反発力


ハイパーGソフトラウンド
飛び
弾き
ノビ
パワーアシスト

しっかり飛びを抑えたいならハイパーG
飛距離調整のしやすさを求めるならソフト
パワーアシスト感を求めるならラウンド

ハイパーGはボールをしっかり飛ばせる方にオススメです。飛びを抑えやすく、厚い当たりで打つ方にメリットが多いです。ボールのノビ感は控えめですが、掴んでからのボールの飛び出しが良いです。ガット自体がが硬い印象で、ハードヒットした時に初速が出てくれるような弾き感のあるフィーリングです。

ソフトは通常盤と同様に厚い当たりで打つ方にオススメです。飛びは通常盤より高めですが、球持ちが良いので飛距離を調整しやいすいイメージです。初速が出てくれるような弾き出る感覚は控えめですが、安心してハードヒット出来ます。

ラウンドは、とにかくアシスト感があります
球離れが良いというよりは、掴んでから勢いよく飛び出てくれるイメージなので、スピードの調整がしやすいです。ハイパーG、ソフトとは違いボールのノビも出やすいです。少し楽をしたい方やパワーに自信がない方にオススメ出来ます。

打球感


ハイパーGソフトラウンド
ホールド感/球持ち
打ち応え
振動吸収性
テンション維持

打ち応えと弾き感を求めるならハイパーG
球持ち感と潰し感を求めるならソフト
軽さ、扱いやすさを求めるならラウンド

3つシリーズとも、フラット系の当たりでは硬めに感じやすいです。

ハイパーGは程よい弾き感があり、硬さを感じやすいです。しっかりとした打ち応えを求める方にオススメです。

ソフトは球持ちが良く、重めの打球感です。一番ハードな打球感で手にグッと伝わる感覚がハッキリしていますが、ボールを潰して打った時のコントロール性は高いです。球持ち感や潰し感を求めるならソフトがオススメです。

ラウンドは1番爽快感があり、扱いやすいです。打ち応えを求める方にはオススメ出来ませんが、あっさりとしていて軽い打球感です。

テンション維持はソフトが若干低いですが、他のポリガットに比べれば、良い方です。通常盤ハイパーGとラウンドはポリの中でも、トップクラスに高いテンション維持性があります。

スピン性能


ハイパーGソフトラウンド
引っ掛かり
トップスピン
フラットドライブ
スライス

スピンアシストを求めるならハイパーG
高弾道を求めるならソフト
フラットドライブ系ならラウンド

ハイパーGは引っ掛かり(スピンアシスト)が強いので、スピンはしっかり掛かります。振るほど、引っ掛かり感を感じやすく、メリットが大きくなります。弾き感もあるので、フラットドライブ系も打ちやすく、スピン性能を求める方にオススメです。

ソフトはしっかり掴めるので、弾道が上がりやすいです。フラットドライブ系のショットは表現しにくいですが、ロブなど、高さを出すショットはコントロールしやすいです。高弾道を好む方にオススメです。

ラウンドはフラットドライブ系のショットに期待出来ます。低弾道で威力を出しやすく、ボールを前に飛ばしやすいです。スピンを掛けるのが得意でない方には持ち上げにくさを感じるかもしれません。

サーブ


ハイパーGソフトラウンド
フラット
スライス
スピン
ショットスピード

バランスとコントロールを求めるならハイパーG
スピンサーブを多用するならソフト
キレが味を求めるならラウンド

ハイパーGは爽快感と打ち応えのバランスが良く、全体的に気持ちよく打てます。ショットスピードを求めてしまうと難しいですが、フラット、スライス、スピンの3つともにコントロールしやすいです。

ソフトは回転を掛けることにおいては、1番表現しやすいです。スピードはかなり出にくいですが、特にスピンサーブは高さを出しやすく跳ねるスピンサーブを打ちやすいです。

ラウンドはキレとショットスピードが出やすいです。高さや跳ね上がりより、低めの弾道で『変化やキレ』を求める方にオススメです。なので、特にスライスサーブは表現しやすかったです

ボレー


ハイパーGソフトラウンド
決定力(スイング)
タッチ(コントロール)
パンチ力(弾き)
アシスト(当てる)

バランスとシンプルさを求めるならハイパーG
タッチを求めるならソフト
アシスト感を求めるならラウンド

ハイパーGはタッチも良く、アシスト感もあるので扱いやすいです。欠点が無く、シンプルな印象でボレーがしやすいです。

ソフトはタッチが抜群に良いです。その分、弾き感が控えめなのでパンチを効かせたい方には不向きです。ただ、アシスト感がしっかりしているので、面を作ればを返るような安心感があります。

ラウンドはアシスト感がしっかりしています。弾くというよりは掴んでからの飛び出しが良いので、タッチ感も良いです。助けて欲しい時のアシスト感はかなり高いです。ボレーに自信がない方にオススメ出来ます。

まとめと結論
ハイパーG(通常盤)


どんなショットも打ちやすいハイパーG。
とても表現しやすいガットです。また、ゲージ種類も豊富なので幅広いプレイヤーの要望に応える事が出来ます。
スピン性能はシリーズで一番高く、しっかりスピンを掛けたいプレーヤーにオススメです。
ボレーはシンプルな印象ですがタッチが良く、アシスト感もあって欠点がありません。

  • 打ち応え
  • 弾き感
  • 表現のしやすさ
  • 飛びを抑えたい
  • ゲージ種類の豊富さ
  • スピン性能

を求めるならハイパーG(通常盤)がオススメ。

性能比較

反発力飛びを抑えやすい
打球感打ち応えと弾き感を求める
スピン性能スピンアシストを求める
サーブバランスとコントロールを求める
ボレーバランスとシンプルさを求める

デメリット

  • 威力は出にくい/回転重視
  • 潰し感少なめ(打球感は好みが出る)
  • カラーが独特(ラケットに合わせるのが難しい?)

向いている・オススメのプレーヤー

  • スイングスピードに自信のあるプレーヤー
  • ゲージにこだわりがある/ゲージ種類が豊富
  • スピンショットを打ちたい!
  • テンション維持性を求める
  • 威力、球威をそこまで求めない

まとめと結論
ハイパーGソフト

球持ち良さ、ホールド感の良さがハイパーGソフト。
ボールとの接触時間が長く感じれるので、シリーズの中では一番タッチが良く、コントロール寄りのガットです。高い弾道を打ちやすく、ショットを安定させたい方やじっくりラリーをしたい方にオススメです。

  • 球持ち感・飛距離調整
  • コントロール
  • 柔らかさ
  • 重い打球感・潰し感
  • 高い弾道
  • タッチ

を求めるならハイパーGソフトがオススメ。

反発力飛距離調整のしやすさを求める
打球感球持ち感を求めるなら
スピン性能高弾道を求める
サーブスピンサーブを多用する
ボレータッチを求める

デメリット

・ボールの伸び低め
・弾き感低め
・打球感重め

向いている・オススメのプレーヤー

  • ハードヒッター
  • 柔らかい打球感が好き
  • ホールド感が欲しい/球持ちが良い
  • 重めの打球感が好き/コントロール性高め
  • トップスピン系プレーヤー/高弾道を打ちたい
  • ショットを安定させたい/軌道を安定させたい
  • ショットスピードはあまり求めない

まとめと結論
ハイパーGラウンド

シリーズの中で、反発力の一番高いハイパーGラウンド。
打ち応えやスピン性能は劣りますが、アシスト感は抜群です。ハイパーGとソフトに比べて、全体的なバランスが良く、扱いやすいガットです。シリーズの中では一番クセのないフィーリングです。

  • 反発力
  • アシスト感
  • ショットスピード
  • 低弾道
  • キレ
  • 扱いやすさ

を求めるならハイパーGラウンドがオススメ。

反発力パワーアシスト感を求める
打球感軽さ、扱いやすさを求める
スピン性能フラットドライブ系が得意
サーブキレが味を求める
ボレーアシスト感を求める

デメリット

  • ハードヒッター向けではない
  • パワーでガンガン押していきたい
  • グリグリ系のスピンショットが得意なプレーヤー

向いている・オススメのプレーヤー

  • 緩急をつけたい/ショットスピードを調節、工夫したい
  • 反発力を求める/パワーに自信がない/カウンターショットが得意
  • 切れ味が欲しい
  • 低弾道で攻めたい
  • ボレーヤー/ダブルスプレーヤー
  • テンション維持の良いガット


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最後まで、ご覧いただき、ありがとうございます!
一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせる事を願っております。
記事:井上馨