どっちを選ぶ?レーザーソフトとマッハ10を比較/人気のポリエステルガットの違い

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ツアーで使用されている最も柔らかいポリエステルストリングの一つ。
レーザーコードの特徴である精度の高さと耐久性の高さを持ちつつ、Tecnifibreのアイデンティティであるポリウレタンを含有させることによりコンフォート性とフィーリングの良さも兼ね備えている。
ダニール・メドベージェフ選手使用ストリング

レーザーソフト

「つかむインパクト」と「ポリエステル系らしいパワー」が両立。
多くのポリユーザーが夢見てきた「究極バランス」が完成!
MACH-10

ポリエステルガットとは思えない反発力のあるレーザーソフト(Tecnifibre)はパワーアシストがしっかりしていて、ボールのスピードを調整しやすく、ノビに期待が出来るガットです。

同じくパワーアシストが高いマッハ10(SOLINCO)は2025年4月に発売された大注目のガット。
ミント色のセルリアンブルーで打球感は爽快感があります。また、5角形断面でスピン性能も高いのが特徴です。

そんなレーザーソフトとマッハ10を比較します。

どっち選べばいいか分からないという方のお悩みを解決します。
本記事では、レーザーソフトとマッハ10の基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。
さらに、どちらのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。

ぜひご参考にして下さい。

スペック比較
基本情報

レーザーソフト

素材ポリエステル+ポリウレタン
断面モノ(丸)
ゲージ種類1.20mm/1.25mm/1.30mm
カラーカーボン・ライム・ホワイト(2025年1月31日発売予定)
定価価格¥ 3,190 (税込) ロール–¥ 44,660 (税込)

マッハ10

素材CO-ポリエステル
断面5角形
ゲージ種類1.15mm 1.20mm 1.25mm 1.30mm
カラーセルリアンブルー
定価価格¥3,190(税込) ロール-¥39,600(税込)

性能面の違いと比較

反発力


レーザーソフトマッハ10
飛び
弾き
ノビ
パワーアシスト

楽に飛ばしたいならレーザーソフト
力の伝えやすさならマッハ10

互いにナイロン・モノのような反発力があり、ボールの球威に期待できます。

レーザーソフトは、かなり反発力が高いです。
勝手に飛んでいくような感覚が強く、飛びすぎるくらい飛びます
初めは高さを出すと、かなりアウトが増えます。ただ、慣れてくるとボールのノビを表現しやすくなってくるので、球威が欲しい方にオススメです。
また、苦しい状況でも返球しやすいので、カウンター系のショットやベースライン後方でプレースするのが得意な方にオススメです。

マッハ10はレーザーソフトと比べると、力を上手く伝えやすいイメージで押していける感覚があります。
薄いタッチでは、コントロールしやすい反発力がありますが、厚く当てた時はよりパワーアシストが増して、飛び出ていく感覚が強くなるので、ボールを飛ばす力がある方には調整しやすい反発力だと言えます。

打球感


レーザーソフトマッハ10
ホールド感/球持ち
打ち応え×
振動吸収性
テンション維持

シャープ感覚ならレーザーソフト
ポリらしさならマッハ10

互いに軽さのある打球感で球離れが早く、打ち応えは控えめです。

レーザーソフトの方が弾き出る感覚が強く、シャープなフィーリングが強いです。
マッハ10よりもナイロン・モノのフィーリングに近い打球感があり、厚い当たりよりも薄い当たりの方にオススメです。
打ち応えは控えめですが、振動吸収性が良いので、身体に不安がある方にオススメです。
反発系のポリユーザーにオススメ。

マッハ10タッチによってフィーリングが変わる独特なフィーリングでハマる人にはハマる打球感なのかもしれません。
薄いタッチではナイロン・モノのようなマイルド感が出て、厚い当たりではシャープなフィーリングが強く出てきます。
少し不思議な打球感ですが、レーザーソフトに、比べるとポリらしい打球感はあります。
スピン系(ソフト)のポリユーザーにオススメ。

スピン性能


レーザーソフトマッハ10
引っ掛かり(スピンアシスト)
トップスピン(跳ねる)
フラットドライブ(伸びる)
スライス(下回転)

低めの弾道でフラットドライブ系ならレーザーソフト
高弾道も表現したい方にはマッハ10

レーザーソフト低〜中弾道でフラットドライブ系に弾かせたい方にオススメです。
引っ掛かりは少めで大きな回転量を求める方には不向きに感じます。グッと掴んでスピンをかけたい方には不向きなスピン性能と言えます。

マッハ10弾道調整しやすいスピン性能です。
スピンアシストは控えめですが、高さは出しやすいです。また、低い弾道も表現しやすく、フラットドライブ系のショットのキレに期待できます。

サーブ


レーザーソフトマッハ10
フラット
スライス
スピン
ショットスピード

ノビとショットスピードならレーザーソフト
調整力を求めるならマッハ10

互いに、細かいコントロールよりもキレや球威を求める方にオススメです。

レーザーソフト威力抜群のサーブで、ショットスピードが出やすいです。
相手に触れられても押し込めるようなサーブに期待できます。スピン系は回転量はあまり期待出来ませんが、フラット系の威力を求める方にオススメです。

マッハ10ショットスピードを調整しやすく、回転をかけやすいので、緩急を上手くつけやすいです。
レーザーソフトに比べると、威力は劣りますが、回転はかけやすさとコントロール性を求める方にはオススメです。

ボレー


レーザーソフトマッハ10
決定力(スイング)
タッチ(コントロール)
パンチ力(弾き)
アシスト(当てる)

テクニックよりも強気なボレーならレーザーソフト
「扱いやすさを求める」バランス感ならマッハ10

互いに楽に飛んでくれるアシスト感があります。

レーザーソフトの方がボールが飛び出ていく感覚が強いです。
繊細なタッチを求めなければ、非常に楽にボレーが打てますが、コントロール面ではマッハ10に比べると劣ります。

マッハ10の方が柔らかいフィーリングを強く感じます。
バランスが良く、飛距離調整がしやすいので扱いやすいです。

まとめと結論
レーザーソフト

ナイロンには無い耐久性を求める中で
楽さ」と「返球しやすさ」を求めるならレーザーソフト。
守備力が上がる反発力とカウンター系の威力は抜群。

  • ストロークに安定感が欲しい方
  • ナイロン・モノに近いタッチ
  • ポリ入門向け
  • 低〜中弾道
  • フラット系のショットが得意
  • パワーに自信がない

そんな方にオススメです。

マッハ10と性能比較


性能面プレースタイル・特徴
反発力楽に飛ぶアシストパワーに自信がない、守備力を高めたい、後方でプレー
打球感ナイロン・モノに近い打球感、シャープ、振動吸収性◎反発系のポリユーザー、薄めのタッチ、体への負担が少ない
スピン性能控えめのスピンアシスト、真っ直ぐに飛びやすい低~中弾道でフラットドライブ系
サーブ球威、ノビ、ショットスピードが出やすいフラット系◎、スピン系△
ボレー飛びが良い、コントロール△テクニックよりも強気なボレー

メリット
高めの性能(マッハ10と比べて)

  • 飛び◎
  • 弾き◎
  • ノビ◎
  • 振動吸収性◎
  • フラット(サーブ)◎
  • 決定力(ボレー)◎

を求めるならレーザーソフトがオススメ。

デメリット
低めの性能(マッハ10と比べて)

  • 打ち応え×
  • トップスピン(跳ねる)△
  • スピン(サーブ)△
  • タッチ(ボレー)△

まとめと結論
マッハ10

スピン性能を求める中で
押し込める反発力」と「柔らかいタッチ」を求めるならマッハ10。

厚い当たりで押し込めて
薄い当たりで扱いやすいタッチがあります。

  • スピン性能と反発力を求める
  • 多角形ポリ入門向け
  • 低〜高弾道(弾道調整しやすい)
  • 厚めの当たりでスピンをかけるのが得意
  • ネットにも多く出るオールラウンダー

そんな方にオススメです。

レーザーソフトと性能比較


性能面プレースタイル・特徴
反発力力を伝えやすい、タッチで変わる反発力調整力がある、押していける感覚がある
打球感タッチで変わる打球感、ポリらしさがあるスピン系(ソフト)のポリユーザー、厚い当たりや薄い当たりを使い分ける
スピン性能弾道調整しやすい、高さが出やすいフラットドライブ系、スピンをかけるのが得意
サーブ回転をかけやすい、ショットスピードの調整がしやすい緩急をつけやすい、しっかりコントロール
ボレーバランス感が良い、柔らかいタッチネットプレーが多い、扱いやすいタッチ

メリット
高めの性能(レーザーソフトと比べて)

  • 打ち応え△
  • トップスピン(跳ねる)◯
  • スピン(サーブ)◯
  • タッチ(ボレー)◯

を求めるならマッハ10がオススメです。

デメリット
低めの性能(レーザーソフトと比べて)

  • 飛び◯
  • 弾き◯
  • ノビ◯
  • 振動吸収性◯
  • フラット(サーブ)◯
  • 決定力(ボレー)◯

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最後まで、ご覧いただき、ありがとうございます!
一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせる事を願っております。
記事:井上馨