ポリエステルガットの定番商品であるポリツアープロ(YONEX)とRPMハリケーン(Babolat)。
本記事では、これら二つの基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。
まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。
さらに、どちらのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。
ぜひご参考にして下さい。
スペック比較
基本情報
ポリツアープロ(YONEX)
素材 | ハイポリマーポリエステル |
断面 | 丸型 |
ゲージ種類 | 1.15mm/1.20mm/1.25mm/1.30mm |
カラー | ブルー・フラッシュイエロー・グラファイト(1.25/1.30) |
定価価格 | ¥ 2,970(税込) ロール–¥ 35,750(税込) |
RPMハリケーン(Babolat)
素材 | ポリエステル |
断面 | 8角形 |
ゲージ種類 | 1.20mm/1.25mm/1.30mm /1.35mm |
カラー | イエロー・ホワイト |
定価価格 | ¥ 2,750(税込) ロール–¥37,400(税込) |
性能面の違いと比較
反発力
ポリツアープロ | RPMハリケーン | |
飛び | ◯ | △ |
弾き | ◯ | △ |
ノビ | △ | ○ |
パワーアシスト | ◯ | × |
程よいアシスト感で扱いやすいポリツアープロ
スイングスピードに自信があるならRPMハリケーン
どちらとも、ポリらしさのある控えめな反発力です。
程よくアシスト感のあるポリツアープロは丁度いいと感じる反発力で扱いやすさを感じさせてくれます。
対して、RPMハリケーンは重さを感じやすく、アシストは低めの評価です。
ただ、振れば降るほど、味が出てくるRPMハリケーンはスイングに自信のある方にオススメ。
打球感
ポリツアープロ | RPMハリケーン | |
ホールド感/球持ち | ◯ | ◯ |
打ち応え | ◯ | ◯ |
振動吸収性 | △ | △ |
テンション維持 | △ | △ |
柔らかさのあるポリツアープロ
シャープさの強いRPMハリケーン
どちらともシャープさがありますが、ポリツアープロの方が少し柔らかく、RPMハリケーンの方がシャープさは高めです。
ただ、早い段階でコシが無くなり、打球感はすぐに変わります。
テンション維持性は低めです。ポリツアープロはもっさりとした重めの打球感に。RPMハリケーンは硬くなってしまう印象。
スピン性能
ポリツアープロ | RPMハリケーン | |
引っ掛かり | △ | ◯ |
トップスピン | × | ◎ |
フラットドライブ | ◯ | △ |
スライス | ◯ |
スピンアシスト控えめのポリツープロ
スピン性能を求めるならRPMハリケーン
ポリツアープロは控えめのスピン性能。
スピンを掛けるのが得意な方には問題ありませんが、弾道は上げずらさがあります。
RPMハリケーンは回転を掛けやすい感覚があります。
バランス良く、表現しやすいスピン性能です。スピン性能を求めるならRPMハリケーンがオススメです。
サーブ
ポリツアープロ | RPMハリケーン | |
フラット | ◯ | ◯ |
スライス | ◯ | ◯ |
スピン | ◯ | ◎ |
ショットスピード | ◯ | ◯ |
スピードと安定感ならポリツアープロ
キレと打ち応えならRPMハリケーン
どちらもアシスト感は控えめです。
初速はポリツアープロの方が出やすく、安定感が出ます。
RPMハリケーンの方が控えめなアシスト感。
飛び出ていく感覚は控えめですが、振るほど、安心感のある打ち応えとキレが出てきます。
ボレー
ポリツアープロ | RPMハリケーン | |
決定力(スイング) | ◯ | ◯ |
タッチ(コントロール) | ◯ | ◯ |
パンチ力(弾き) | ◯ | ◯ |
アシスト(当てる) | ◯ | ◯ |
どちらともクセが無く、安定感のあるボレー性能。
違いがないくらい似ていて、欠点のないボレー性能です。
程よく弾き、程よく掴める感覚もあり、バランスが良いです。
ポリツアープロ(YONEX)
クセのない定番ポリ系ガット
性能バランスが良いので、とても基準になりやすいガットです。
”ポリに挑戦したいけど、どれが良いのか分からない”という方にもオススメできます。
ポリツアープロ性能
RPMハリケーンとの比較
反発力 | 程よいアシスト感で扱いやすい |
打球感 | 少し柔らかい/テンション維持低め |
スピン性能 | スピンアシスト控えめ |
サーブ | スピードと安定感がある |
ボレー | クセが無く、安定感がある(RPMハリケーンと似ている) |
デメリット
- テンション維持低め。
- 高さが出にくい(低い弾道の処理がしにくい)
向いている・オススメのプレーヤー
- ポリを試したいけど、何から使い始めれば良いかわからない/定番のポリを試したい
- ナイロンでは飛び過ぎてしまう/飛びを抑えたい
- 低い弾道のプレーヤー
- テンション維持はそこまで気にしない/張り替え頻度が多い
- ネットプレーも比較的多め/オールラウンダー
RPMハリケーン
操作系のザ・ポリエステルガットです。
アシスト感は控えめですが、振れば振るほど味が出てくるのでスイングスピードに自信がある方にオススメのガットです。
また、オーソドックスなポリ(飛ばないガット)なので、他のポリガットと比較しやすいと思います。
RPMハリケーン性能
ポリツアープロとの比較
反発力 | スイングスピードに自信がある方に向いている |
打球感 | シャープさが強い/テンション維持低め |
スピン性能 | スピン性能は高め |
サーブ | キレ味と打ち応えがある |
ボレー | クセが無く、安定感がある(ポリツアープロと似ている) |
デメリット
- パワーアシスト控えめ
- テンション維持低め
向いている・オススメのプレーヤー
- 打ち応えが欲しい/飛びを抑えたい
- やや硬めの打球感好み
- スピン性能を求める
- ガットのパワーに頼らず操作したい
- スイングスピードに自信がある・アシストを求めない
まとめと結論
ポリツアープロは、大きな特徴があるわけではありません。
クセが無く、扱いすやいフィーリング。
なので、ナイロンからポリエステルガットに移行する時には、RPMハリケーンではなく、ポリツアープロを先に使用してみるのがいいかもしれません。
高さが出にくいのが唯一のデメリットですが、トータルのバランスが良く、程よいアシスト感と安定感を求める方にはオススメです。
RPMハリケーンはスピン性能の高さと打ち応え感が魅力的。
重さを感じやすく、パワーアシストは控えめですが、その分操作力があります。
振るほど打ち応えとシャープなフィーリングが出てきます。
なので、スイングスピードに自信のある方や重く硬めの打球感を求める方にオススメ出来ます。
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記事:井上馨