やっぱりリターンがスゴイ!!
「相手に、いかにプレッシャーを与えるのか」
というのを改めて学ばせてもらった一戦でした。
現地時間の11月10日
錦織圭選手のチャレンジャー大会決勝戦の対戦相手は今年の3月にジョコビッチ選手に勝っている21歳のルカ・ナルディ選手。
開始時間は日本時間の20時〜ということで、とても良い時間帯。WOWOWオンデマンドでしっかりと観戦しました。
第1セットは、ナルディ選手のストロークの深さと鋭いボールに苦戦していました。
ただ、チャンスはあるものの、ダウンザラインのミスやアプローチの精度があまり良くなく、中々良いリズムに乗れない形でサービスゲームを連続でブレークされてしまう厳しい展開。
このセットは3-6で落としてしまいました。
第2セットは、ピンチがいくつかありながらも、徐々にリターンのタイミングも合ってきて、リズムが少しずつ良くなり、要所でしっかりキープ。
リズムが良くなると、バックハンドのダウンザラインが決まり始めます。
ブレークされながらも結局、6-4でセットを奪いました。
あまり良くない中でも、徐々に修正して、何だかんだとセットを取ってしまうあたりがさすがです。
第3セットは、まさに圧巻。
相手のセカンドサーブのポイント獲得率は、なんと17%という数字でした。
リターンを攻略し、ストローク戦も支配している形だったので、相手は良いファーストサーブが入らなければポイントを取れないという状況に。
かなりのプレッシャーだったと思います。
相手選手も第二セットまでは、苦しい状況でもなんとかキープしていましたが、錦織選手のリターンとストロークによるプレッシャーからミスが徐々に増えていった感じでした。
第3セットは6-1で奪取。
結果3-6、6-4、6-1の逆転で今年の最終戦を優勝という最高の形で締めくくりました。
第2セット中盤から、リターンのタイミングが良くなってきて、少しずつプレッシャーを与えていました。
すると、リズムが良くなり、ストローク戦は優勢に。
更に、リターンでプレッシャーをかけて、徐々に相手を崩して行く試合展開は、強かった頃の錦織圭選手を彷彿とさせてくれました。
冒頭でお伝えした通り、テニスはいかに相手にプレッシャーを与えて、崩していくのかが大事なんだなと、改めて学ばせてもらいました。
錦織選手、来年の目標はトップ50と語ったそうです。来シーズンは怪我なく、良いシーズンになることを願ってます。