スピン系で人気の高いRPMブラストとラフ加工されたRPMラフ。どんな違いがあるの?と疑問に思う方は多いのかもしれません。
今回は、RPMブラストとRPMラフのスペック比較から性能面の違いと、それぞれの特徴を解説していきます。
ぜひご参考にして下さい。
スペック比較
RPMブラスト
素材 | ポリエステル |
断面 | 8角形 |
ゲージ種類 | 1.20mm 1.25mm 1.30mm 1.35mm |
カラー | ブラック |
定価価格 | 単張–¥ 3,190 (税込) ロール–¥ 41,800 (税込) |
スピン
八角形の構造をした高密度共ポリエステルにより、ボールに高速な回転がかかるため、驚異的なスピンをかけることができます。
耐久性
共ポリエステルが使われているため、バボラのRPMシリーズは、非常に耐久性に優れたモノフィラメントストリングです。時間が経っても優れたストリング性能が続くことを望む、力強くボールを打つプレーヤーに最適です。
コントロール
RPMシリーズのストリングの打球感は硬いため優れたコントロール力を発揮します。そのため、すべてのショットを正確に打ち、相手のコート内に入れることができます。
RPMラフ
素材 | ポリエステル+シリコンコーティング |
断面 | 8角形・ラフ加工 |
ゲージ種類 | 1.25mm・1.30mm・1.35mm(ダークグレー無し) |
カラー | イエロー・フルオレッド・ダークグレー |
定価価格 | 単張–¥ 3,300 (税込) ロール–¥ 44,000 (税込) |
究極のスピン
八角形の構造、粗い感触、高密度共ポリエステルの組み合わせにより、ボールに高速な回転をかけ、驚異的なスピンレベルを可能にします。
耐久性
コポリエステルを使用したRPMシリーズのモノフィラメントストリングは、非常に高い耐久性を備えています。 強いストロークを打つプレーヤーに最適です。 エンボス加工されたロゴで更に摩擦を抑え、より耐久性を高めます。
コントロール
RPMシリーズのストリングの硬さが、優れたコントロール力を発揮します。常に正確なショットで相手のコート内に入れることができます。
RPMラフ
スペック まとめ
同じ8角形断面ですが、ラフはシリコンコーティング、そしてラフ加工(凹凸加工)になっているので、ここの部分で性能的に大きな違いが出てきます。
ゲージ種類はブラストには1.35mmがあります。
カラーはラフの方はイエロー・フルオレッド・ダークグレーの3つに対して、ブラストはブラックのみ。
コスト面はブラストの方が少しだけ良いですが、そこまで大きくは変わらない価格帯です。
性能比較
反発力
RPMブラスト | RPMラフ | |
飛び | ◯ | ○ |
弾き | ◯ | △ |
ノビ | ◯ | △ |
パワーアシスト | ◯ | ○ |
シャープさのあるブラスト
コントロール寄りのラフ
反発力はブラストの方が高いです。
バランスが良いブラストに対して、ラフは弾きとノビが気になる部分があります。
ブラストはスイングスピードに自信がある方には、より弾きとシャープ感が出てきます。
弾きとシャープさを求める方はブラスト。
ラフはブラストの反発力がありながら、コントロール寄りになるイメージです。
打球感
RPMブラスト | RPMラフ | |
ホールド感/球持ち | △ | ○ |
打ち応え | ◯ | △ |
振動吸収性 | △ | ○ |
テンション維持 | ◯ | ○ |
打ち応えを求めるならブラスト
柔らかさとタッチを求めるならラフ
打球感としては、全く違った印象です。
ブラストはタッチによって、感覚が違ってきます。薄めのタッチだと硬く、厚めのタッチは柔らかさが出てきます。なので、厚くあてる方ほど、打ち応え感が増してきます。
ラフは大きなは変化なく、柔らかい打球感でホールド感がありますが、あっさりといているので打ち応えを求める方には物足りなさが出てきます。
スピン性能
RPMブラスト | RPMラフ | |
引っ掛かり | ◯ | ◎ |
トップスピン | ◯ | ◎ |
フラットドライブ | ◎ | ◯ |
スライス | △ | ◯ |
低〜中弾道でフラットドライブ系ならブラスト
高弾道を求めるならスピンアシストの高いラフ
ブラストは跳ねるよりもボールが伸びるイメージ。スピンを掛けるのが得意で、やや低めの弾道を好むならブラストがオススメです。
ラフはスピンアシストが高いので、弾道調整がしやすいです。スピード感よりもしっかり回転を掛けてコントロールしたい方にオススメです。
サーブ
RPMブラスト | RPMラフ | |
フラット | ◯ | ◯ |
スライス | ◯ | ◯ |
スピン | ◎ | ◎ |
ショットスピード | ◯ | △ |
キレとショットスピードを求めるならブラスト
コントロール性を求めるならラフ
どちらとも、スピンサーブは表現しやすいです。
ブラストはシャープさのある分、キレやボールスピードか出やすいです。
ラフはショットスピードを求めてしまうと違いますが、コントロールしやすい打ち応えがあります。
ボレー
RPMブラスト | RPMラフ | |
決定力(スイング) | ◎ | ◯ |
タッチ(コントロール) | △ | ◎ |
パンチ力(弾き) | ◎ | ◯ |
アシスト(当てる) | ◯ | ◯ |
タッチと柔らかさのあるラフ
パンチ力のあるブラスト
勢いと決定力のあるブラストに対して、タッチが良く、表現しやすいラフ。
まとめと結論
簡単に言えば
アグレッシブなプレーを求めるならブラスト。
タッチと安定感を求めるならラフ。
対照的な2つのガットです。
RPMブラストをオススメ出来るプレーヤー
- ショットスピードを出したい
- シャープな打感が好き
- 空間を使ったプレー/軌道の調節がしやすい/ロブが得意
- 細かいミスは気にしない
- スイングスピードに自信がある
RPMラフをオススメ出来るプレーヤー
- 安定感を求める/軌道を安定させたい
- 柔らかい打球感を求める/コントロール性が欲しい
- スピンアシストを求める/引っ掛かりが欲しい
- スピン系ショットが得意
- ボレーが得意/ダブルスプレーヤー
- クセのないガットを求める/欠点が少ない
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RPMラフ
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記事:井上馨