シグナムプロの定番ガットと言えば、ポリプラズマ。テンション維持性に優れていて、あっさりとしたフィーリングです。
シグナムプロの中で、同じようにあっさりした打球感のハイペリオンと比較します。
本記事では、の基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。
まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。さらに、どちらのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。どっち選べばいいか分からないという方のお悩みを解決します。
ぜひご参考にして下さい。
スペック比較
基本情報
ポリプラズマ
素材 | ハイテクポリエステル |
断面 | モノ(丸) |
ゲージ種類 | 1.18mm/1.23mm/1.28mm/1.33mm |
カラー | パールオレンジ |
定価価格 | ¥-2750(税込) |
ハイペリオン
素材 | ハイテクポリエステル |
断面 | モノ(丸) |
ゲージ種類 | 1.18mm/1.24mm/1.30mm |
カラー | ダイヤモンドブラック |
定価価格 | ¥2750(税込) |
性能面の違いと比較
反発力
ポリプラズマ | ハイペリオン | |
飛び | ◯ | ◎ |
弾き | ◯ | ◎ |
ノビ | △ | △ |
パワーアシスト | ◯ | ◎ |
程よくアシストしてくれるポリプラズマ
軽いタッチで楽に飛ぶハイペリオン
どちらもボールのノビはあまり期待できません。
ポリプラズマは安定感が出るような、程よいパワーアシストのある反発力です。クセがなく、扱いやすいです。威力を求めるよりも、ショットを安定させたい方にオススメです。
ハイペリオンの方が反発力は高いです。
楽にボールが飛んでくれるので、パワーに自信がない方にオススメです。球離れ、弾きが非常に良いので、自分から打っていくというよりは合わせるのが得意な方に向いているガットです。
打球感
ポリプラズマ | ハイペリオン | |
ホールド感/球持ち | △ | △ |
打ち応え | ◯ | × |
振動吸収性 | △ | ◯ |
テンション維持 | ◎ | △ |
打ち応えとテンション維持性をポリプラズマ
シャープさを求めるならハイペリオン
どちらもホールド感は控えめで、アッサリとした打球感。
ポリプラズマの方が心地よい打球感で打ち応えがあります。
また、テンション維持性は優秀なので、打球感に繊細な方や性能維持を求める方にはオススメです。
ハイペリオンは、重さを感じないシャープな打球感。
振動吸収性が良く、身体に少し不安がある方にはオススメです。ただ、打ち応えを求める方には不向きで、テンション維持性も控えめです。
スピン性能
ポリプラズマ | ハイペリオン | |
引っかかり | △ | △ |
トップスピン | △ | △ |
フラットドライブ | ◯ | ◯ |
スライス | ◯ | ◯ |
やや掴めるポリプラズマ
シンプルに真っ直ぐに飛んでいくハイペリオン
とても似たスピン性能です。
スピンアシストは控えめで低弾道のイメージです。しっかり掴んでスピンをかけたい方や跳ね上がるようなスピンショットを求める方にはおすすめしません。
ポリプラズマの方が掴める感覚があります。なので、ショートアングルやスライスは表現しやすいフィーリングがあります。
ハイペリオンは真っ直ぐにボールが飛ばしやすいので、シンプルにフラットドライブ系に飛ばしたい方にオススメです。
サーブ
ポリプラズマ | ハイペリオン | |
フラット | ◯ | ◯ |
スライス | ◎ | ◎ |
スピン | △ | △ |
ショットスピード | ◯ | ◎ |
コントロール性ならポリプラズマ
ショットスピードと威力で攻めるならハイペリオン
どちらともキレが出やすく、スライスサーブが表現しやすいです。高い弾道を表現しにくいのでスピンサーブにはあまり期待できません。
ポリプラズマの方が打ち応えがあり、コントロール寄りのイメージです。
ハイペリオンの方がショットスピードが出やすく、威力に期待できます。細かいコントロールよりも、威力で押していく方にオススメです。
ボレー
ポリプラズマ | ハイペリオン | |
決定力(スイング) | ◎ | ◯ |
タッチ(コントロール) | ◯ | △ |
パンチ力(弾き) | ◎ | ◎ |
アシスト(当てる) | ◯ | ◎ |
バランスの良さならポリプラズマ
パンチ力とアシストならハイペリオン
ポリプラズマは欠点がなく、バランスの良いフィーリングです。
程よい弾きとタッチも良く、アシストもあるので、とてもボレーしやすいです。
ボールを飛ばすことやボレーに自信がある方にオススメです。
ハイペリオンは弾きが良く、パンチの効いたボレーを打ちやすいです。
その分、ボールが暴れやすいですが、バックのハイボレーなど、力が入りにくい状況でも力を伝えやすく、アシスト力がしっかりしています。
ポリプラズマとは違い、パワーに自信がない方にオススメです。
まとめ
ポリプラズマ
メリット
高い性能(ハイペリオンと比べて)
- テンション維持性◎
- 決定力(ボレー)◎
- タッチ(ボレー)◯
- 打ち応え◯
- 安定感
- バランス
デメリット
低めの性能(ハイペリオンと比べて)
- 飛び◯
- 弾き◯
- パワーアシスト◯
- 振動吸収性△
- ショットスピード◯
- アシスト(ボレー)◯
バランスが良く、テンション維持性が高いポリプラズマ
全体的にショットに安定感が出やすいガットです。
ハイペリオンと比べると、打ち応えがあるのでポリらしさのある打球感を求める方にはポリプラズマがオススメです。
デメリットとしては、全体的なアシスト感やショットスピード、威力には期待できません。
タッチも良いので、ストロークだけでなく、サーブもボレーも表現しやすくフィーリングです。
スイングに自信があり、じっくりとラリーをしたい方やポリらしさのある打ち応えと性能維持性を求める方にはポリプラズマがオススメです。
ハイペリオンと性能比較
反発力 | 程よくアシスト |
打球感 | ポリらしさのある打ち応えと優秀なテンション維持性 |
スピン性能 | やや掴める |
サーブ | コントロール性が高い |
ボレー | バランス感がある |
まとめ
ハイペリオン
メリット
高い性能(ポリプラズマと比べて)
- 飛び◎
- 弾き◎
- パワーアシスト◎
- 振動吸収性◯
- ショットスピード◎
- アシスト(ボレー)◎
- シャープ
デメリット
低めの性能(ポリプラズマと比べて)
- 打ち応え×
- テンション維持性△
- 決定力(ボレー)◯
- タッチ(ボレー)△
- コントロール性
高反発でシャープやフィーリングのハイペリオン
ポリプラズマに比べると、反発力が高いです。
ショットスピードや威力を出しやすく、パワーやスイングに自信がない方にオススメのガットです。また、球離れが良いのでフラット系でコンパクトに打つプレーヤーに合っています。
デメリットとしては、打ち応えやコントロール性、繊細なタッチの感覚には期待できません。
合わせるのが得意で楽にボールを飛ばしたい方やシンプルにボールを真っ直ぐ飛ばしたい方にはハイペリオンがオススメです。
ポリプラズマと性能比較
反発力 | 軽いタッチで楽に飛ぶ |
打球感 | シャープな打球感 |
スピン性能 | フラットドライブ系 |
サーブ | ショットスピードと威力に期待できる |
ボレー | パンチ力とアシスト感が高い |
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記事:井上馨