1Pは気持ちレベル
2Pは変化を感じるレベル
3Pは大きな変化を感じるレベル
5Pはナイロンからポリエステルに移行する時
テンションを変えたい時はどうすればいいか?
変えるべきパターンとテンション操作について
テンションとは、ストリングを張り上げる時の引っ張る強さを表す言葉ですが、ポンド数で管理されます。
簡単にいえば、ポンド数が
高いほど、固く、飛びが抑えられ
低いほど、緩く、飛びやすくなる
というイメージです。
よく「通常はどの辺りなのか」という質問を受けたりします。
ストリングの種類や性別、年齢にもよりますが、大人の方でナイロンガットであれば、50〜53P(ポンド)が基準になります。
よくある試打用ラケットもその辺りに設定されていることがほとんどです。
最近は、低めのローテンションがトレンド傾向にあります。
45、46P辺りにする方は多いように感じます。しかし、はじめから基準より低めに設定する必要はあまりありません。
また、ローテンションが流行っているからと、いきなりテンションを大幅に低くするのも注意が必要です。
さて、テニスを続けていく中で、テンションを変えるタイミングは色々とあると思います。
変えるべき4つのパターン
- ストリングの種類を変えた
- 気候によって
- 身体に不安がある
- 標高の高い場所でプレーする
今回は、上記の4つのパターンの時を解説しながら、テンション操作について詳しくお話していきたいと思います。ぜひ、参考にして下さい。
1.ストリングの種類を変えた
ナイロンからポリエステルはマイナス10%
ナイロンからポリエステルに変える時は、10%テンションを下げた方が良いとされています。
なので、ナイロンで50Pで張っていた場合は、ポリエステルに移行した時は5P下げて、45Pで張り上げるのが通常です。
それだけ、ポリエステル素材のストリングは固く飛ばないガットなのです。
同じ素材のガットの中での変更
例えば、ナイロンから他のナイロンに変更する時は、テンション操作はしない方がいいです。
50Pで張り上げていたのであれば、変わらず50Pで張り上げることをオススメします。
ガットもテンションも変えてしまうと、ガラッと変わりすぎて、ガットの良し悪しが分からなくなってしまう場合があるので注意が必要です。
まずは、テンションは同じに。その後で、もう少し変えたい場合には、1〜2Pずつ変更してみて下さい。
2.気候によって
寒い時期にはテンションを下げて
暑い時期にはテンションを上げる
そのようにされている方も少なくありません。
日本国内で、基本的に同じ場所でプレーする方であれば2P変化させる方がほとんどです。
3.身体に不安がある
テンションを高く張れば、固くなり、衝撃は強くなります。
身体に不安が出てきてしまった方はストリングを変える、またはテンションを下げて対応されることが多いです。
ストリングを変える場合は、上記の『1.ストリングの種類を変えた』を参考に。
テンションを下げる場合は、2Pずつ下げていくのが理想です。
基本的には、変更する場合は2Pずつです。
標高の高い場所でプレーする
首都圏近郊であれば、軽井沢など標高の高い場所では、ボールが飛びやすくなります。
なので、中には5P上げるという方もいらっしゃいますが、3Pが基準でいいかなと思います。
3P変わると、大きな変化を感じます。
他にもテンションを変えるタイミングはあると思いますが、テンションを変更する時の基本は2Pずつがオススメです。
1Pは気持ちレベル
2Pは変化を感じるレベル
3Pは大きな変化を感じるレベル
5Pはナイロンからポリエステルに移行する時
これを頭の中に入れておいて頂ければと思います。
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございます!
一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせる事を願っております。
記事:井上馨