どっちを選ぶ?レーザーソフトとG-TOUR3の違い /ソフトなフィーリングのポリエステルガットを比較

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レーザーソフト
ツアーで使用されている最も柔らかいポリエステルストリングの一つ。レーザーコードの特徴である精度の高さと耐久性の高さを持ちつつ、Tecnifibreのアイデンティティであるポリウレタンを含有させることによりコンフォート性とフィーリングの良さも兼ね備えている。

G-TOUR3
インパクト時の「感覚」を追求した打球感と反発性を兼ね備えたスタンダードモデル


ソフトなフィーリングのポリエステルガットの代表と言えるレーザーソフトG-ツアー3
似たような性能を持つ2つのガットを比較します。
アシスト感が高い両者。一体どのようなアシスト感の違いがあるのかが分かります。

本記事では、基本情報から、性能面の違いまでを詳しく解説します。
まず、スペック比較と特徴を確認し、それぞれの性能面の違いを比較します。さらに、どちらのガットを選ぶべきかについて、デメリットや向いているプレーヤーを考察し、オススメの選択肢を提案します。どっち選べばいいか分からないという方のお悩みを解決します。

ぜひご参考にして下さい。

スペック比較
基本情報

レーザーソフト(Tecnifibre)

素材ポリエステル+ポリウレタン
断面モノ(丸)
ゲージ種類1.20mm/1.25mm/1.30m
カラーカーボン・ライム・ホワイト(2025131日発売予定)
定価価格¥ 3,190 (税込)ロール¥ 44,660 (税込)

G-TOUR3(GOSEN)

素材HPPポリエステルモノフィラメント、シリコンオイルコーティング
断面ポリエステルモノ(丸)
ゲージ種類1.18mm/1.23mm/1.28mm
カラーブラック/ソリッドイエロー(1.18mm1.23mm)
定価価格3,080(税込)ロール37,070(税込)

性能面の違いと比較

反発力


レーザーソフトG-TOUR3
飛び
弾き
ノビ
パワーアシスト

楽にボールを飛ばしたい方にはレーザーソフト
ゆったりとした飛び感を求めるならにはG-TOUR3

レーザーソフトはポリユーザーからすると、飛びすぎるくらい飛びます
文句の無い反発力。弾きも良く、ボールスピードが出やすいです。
楽にボールが飛んでくれるので、パワーに自信がない方やベースライン後方でプレーする方にオススメです。

G-TOUR3掴んでからグッとボールが飛びていくような反発力です。
なので、飛びは良いですが、弾き感は控えめです。
また、ハードヒットするとボールが抜けるような感覚があり、ボールのノビにはあまり期待できません。スイングスピードがゆっくりでゆったり飛ばしたい方にオススメです。

打球感


レーザーソフトG-TOUR3
ホールド感/球持ち
打ち応え××
振動吸収性
テンション維持

あっさりとしたフィーリングを求めるならレーザーソフト
ゆったりとしたホールド感を求める方にはG-TOUR3

どちらとも同じくらい柔らかいガットです。打ち応えを求める方には不向きです。テンション維持性も同じレベル。

レーザーソフトナイロンのような軽いフィーリングが強いです。
柔らかさがありますが、あっさりとしているので、振動吸収性はかなり優秀です。
ただ、グッと掴めるようなホールド感には期待できません。繊細なコントロールを求める方には不向きといえます。

G-TOUR3ホールド感のある柔らかい打球感です。
ただ、コシがないので打ち応えは控えめです。グッと掴んでゆったりとボールを飛ばすイメージが合っています。

スピン性能


レーザーソフトG-TOUR3
引っかかり
トップスピン
フラットドライブ
スライス

フラットドライブ系ならレーザーソフト
ゆったりとスピンをかける方にはG-TOUR3

どちらも引っかかり感(スピンアシスト)は控えめです。弾道が上りずらいので、跳ねるようなトップスピンを求める方には不向きです。

レーザーソフトフラットドライブ系の低めの弾道はノビが出て、威力が出やすいです。
グッと掴んでスピンをかけたい方には合わないかも知れません。
スライスは弾き出る飛び感で、守る時にも対応しやすいフィーリング。

G-TOUR3も引っかかりは控えめのスピン性能ですが、ゲージが1.18mmと細いゲージを選択することでスピン性能は高くなります。
大きな回転量には期待出来ませんが、ゆったりと回転をかけたい方にオススメです。
スライスはレーザーソフトと違い、しっかり掴める感覚があります。

サーブ


レーザーソフトG-TOUR3
フラット
スライス
スピン
ショットスピード

威力を求める方にはレーザーソフト
コントロールを求める方にはG-TOUR3

レーザーソフトはフラット系で打った時の飛び出る感覚が強く、威力やショットスピード、ボールのノビにも期待出来ます
スピン系よりもスライス系の方がキレが出やすいです。

G-TOUR3威力よりもコントロール系のイメージ
ショットスピードにはあまり期待できません。
球持ちが良いので、スライスよりもスピンの方がコントロールしやすいです。

ボレー


レーザーソフトG-TOUR3
決定力(スイング)
タッチ(コントロール)
パンチ力(弾き)
アシスト(当てる)

楽さを求める方ならレーザーソフト
タッチを求める方ならG-TOUR3

どちらも弾き感は少し控えめですが、飛距離を出しやすいアシスト力のあるボレー。

レーザーソフトはストロークやサーブでは感じなかった食いつき感があるのでパンチ力はそこまで高くありませんが、威力のあるボレーを打ちやすいです。
ボールを飛ばしやすく楽にボールが飛んでくれます

G-TOUR3タッチが良く、コントロールしやすいフィーリング
レーザーソフトと比べると、弾く感覚は少し控えめですが、飛び具合を調整しやすいです。

まとめと結論
レーザーソフト

反発力が高く、パワーアシストがしっかりしているレーザーソフト

G-TOUR3に比べると
軽いフィーリングで楽にボールが飛んでくれるアシスト感があります。

ナイロンモノフィラメントのようなフィーリングでボールのノビに期待出来るので、カウンターショットや緩急を使ったショットが表現しやすいです。
パワーには自信がないけど、合わせるのが得意な方や後方のポジションでも踏ん張れるようなフットワークに自信があるという方にオススメです。

  • ナイロンのような反発力
  • 柔らかく軽めのあっさりとした打球感
  • 伸びるスピン性能
  • 威力抜群のサーブ
  • 楽できるボレー

メリット
高い性能(G-TOUR3と比べて)
※赤線は同じ性能

  • 飛び◎
  • 弾き◎
  • ノビ◎
  • パワーアシスト◎
  • 振動吸収性◎
  • フラットドライブ◎
  • フラット(サーブ)◎
  • スライス(サーブ)◯
  • ショットスピード◎

を求めるならレーザーソフトがオススメ。

デメリット
低めの性能(G-TOUR3と比べて)
※赤線は同じ性能

  • ホールド感△
  • 打ち応え×
  • 引っかかり△
  • トップスピン△
  • スピン(サーブ)△
  • タッチ(ボレー)△

ここは気にしないという方にはレーザーソフトがオススメです。

G-TOUR3と性能比較

反発力弾き、ノビに期待できる。
楽に飛んでくれる
打球感あっさり、軽い
ナイロンのようなフィーリング
振動吸収性が良い
スピン性能フラットドライブ系
弾き出るスピン性能
サーブ威力、ショットスピードに期待できる。
スピンよりもスライス。
ボレー楽に飛ぶアシスト感

まとめと結論
G-TOUR3

ポリエステルガット最強クラスのホールド感があるG-TOUR3

レーザーコードに比べると
ゆったりとした感覚で、飛距離調整をしやすいアシスト感。

食いついてゆったり飛ばす、扱いやすいガットですが、スイングスピードが早い方には物足りない感じが出てしまうかもしれません。
自分からガンガン攻めて打ちに行くプレーヤーよりも合わせていくようなタイプや相手の力を利用するプレーヤーにオススメです。

  • 掴んでからグッとボールが飛び出ていくような反発力
  • 非常に柔らかくソフトな打球感
  • 引っ掛かりはあまりなく、アシストは低めのスピン性能
  • 食いつき感がよく、コントロールしやすいサーブ
  • タッチが最高のボレー

メリット
高い性能(レーザーソフトと比べて)
※赤線は同じ性能

  • 飛び
  • パワーアシスト◎
  • ホールド感◎
  • スピン(サーブ)◎
  • 決定力(ボレー)◯
  • タッチ(ボレー)◎
  • アシスト(ボレー)◎

を求めるならがG-TOUR3オススメです。

デメリット
低めの性能(レーザーソフトと比べて)
※赤線は同じ性能

  • 弾き△
  • ノビ△
  • ホールド感△
  • 打ち応え×
  • 振動吸収性△
  • 引っかかり△
  • トップスピン△
  • フラットドライブ◯
  • フラット(サーブ)◯
  • スライス(サーブ)△
  • ショットスピード△
  • 決定力(ボレー)◯
  • パンチ力(ボレー)△

ここは気にしないという方にはG-TOUR3がオススメです。

レーザーソフトと性能比較

反発力ゆったり飛ぶ反発力
打球感ホールド感が高い
スピン性能掴める感覚、ゆったりとしたスピン
サーブコントロール性が高い
スライスよりスピン
ボレータッチが良い
飛距離調整しやすいアシスト感

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最後まで、ご覧いただき、ありがとうございます!
一人でも多くの方が健康で最高のテニスライフを過ごせる事を願っております。
記事:井上馨